▽小さくは無い（推定） ページ21
一通りインカムの使い方を教わって、ロボロさんに練習してみようと言われたのは数秒前の事。このインカムは付ければ一旦このモニター室に繋がるらしく、そこで特定の相手に繋がるんだとか。
会話記録は残るけれど、外には声が漏れる事はないから安心して使えるそうで。
『便利ですね…』
rbr「やろ？」
『凄いですよロボロさん』
rbr「ほ、褒めても何も出ぇへんぞ」
あぁ、出させるつもりも無いから安心して欲しい。
練習用にと渡されたインカムをカチャカチャと弄りながら一先ずこの部屋と繋ぐ事に成功した。
ロボロさんが元いたモニターの前の席に戻って、インカムを使う私から少し距離を取った後、彼も自分のインカムに手を伸ばした。
『あー、あー、…聞こえますか』
rbr「ばっちりやな」
『ばっちりですね』
rbr「この距離でも話しても然程実感分かんけど…繋げてみるか」
モニターの脇にある何やら細かい機械を操作する彼。
それを弄れば他とインカムが繋がるんだとか。
手元にあったインカムからｻﾞｻﾞｯとオスマンさんのインカムから聞いたノイズ音が聞こえてくる。教わった通りにインカムをオンにした。
椅子に座ったロボロさんが此方を振り返って、ジェスチャーで耳に当ててみろ、と。
低音ノイズが含まれるインカムは高音での声が聞き取りやすい、と確か新兵時代に習った気がして。
『此方A、テストでインカムを___((gr〈なんだAか〉』
インカムの向こうから聞こえた声に顔を歪めればロボロさんが不思議そうな顔をしている。
というか、インカム越しで話す最中に遮るんじゃ無いよまったく…。
gr〈買い物は出来たのか…、今どこにいる〉
『ロボロさんにインカムの使い方習ってるんですよ』
gr〈あんのホビット…〉
『そこまで小さく無いと思いますけど、』
gr〈…A、資料館の場所は分かるな？〉
ロボロさんの話をおいて、そう言った総統に『はい』と返事をした。
どうやら彼は資料館にいるらしく、同じ場所にエミさんもいるらしかった。「今すぐ来い」と機械越しに聞こえた声に返事をしようとした時、
「誰がホビットや」というロボロさんのドスの効いた声と共にインカムは切られてしまった。
ナイス、ホビットさん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1761人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しおりん(プロフ) - ふ〜ん！3ｺﾒ！続編おめでとうございます(о´∀`о)更新大変だと思います､頑張ってくださいね(*´▽｀*) (2020年6月23日 23時) (
レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
さわー - ふーん、2ｺﾒ!続編おめでとーございますっ！更新楽しみにしてますっ！(ですが無理はせず！) (2020年5月26日 15時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
ピーたー - ふーん、1ｺﾒ！続編おめでとーございます！更新待ってます！ (2020年5月26日 12時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：零
| 作成日時：2020年5月24日 14時
