▼新しい仲間と書記長 ページ3
別にこういう事がしたかった訳では無いが、俺も警戒対象に入れておけという意味合いも込めて身動き取れぬ様、壁に彼女を押しつけた。そういう趣味も無いし勘違いしないで欲しい。
ただこれは、緊張感を持って欲しいのと、妙な真似したら分かってるよな？という意味。
それなのに彼女は表情一つ崩さず此方を見上げる。
tn「そういう事やなくて」
『危機感くらい持ってますよ。
トントンさんは"仲間"に優しいんですね？』
tn「確かに、あんたが仲間やなかったらこのまま斬ってたわ」
『…それは、』
tn「Aもちゃんと仲間やで」
結局はこうやって不器用な伝え方しか出来ないのである。全員がグルさんみたいにズバズバ言える訳でも無いし。
掴んでいた腕から手をぱっと離せば『どうも』、と返される。礼を言われる様な事でも無いし、離して当然で悪いのは俺なんやけど。なんで感謝されなあかんねん。
国に少しの間潜入している時も思ったが、
この"A"という人間もどこかグルさんと似た様な雰囲気がある。
…あの人が二人おるんなんて考えたくもないけど
tn「ごめんな、いきなり。…腕痛かったか？」
『痛くないですよ。不安がるならやらなければいいのでは？』
tn「…人が心配したってるのに」
『はは…冗談。ありがとうございます』
そんな事もあって少しは距離が縮んだのだと感じる。
再び足を前に向けようとすれば、
少し離れた後ろから「何してたん」というぶっきら棒な声がした。
其方を見れば茶髪の薄い笑みを貼り付けた仲間がいて。外交官。
os「Aちゃんと抜け駆けはズルいわ〜トントン」
tn「ちゃうわ、誰も抜け駆けしてへんしする予定も無いねんけど…はぁ、A」
『なんですか』
tn「俺は急用思い出したからオスマンに案内して貰っとき…すまんな」
os「やっためう‼おいでAちゃん」
仕事の息抜きに彼女の事を案内出来たら良かったけれど、彼がしてくれるなら頼んだ方が良さそうだ。
元指揮官ともなれば頭の回転は良いだろうし、執務をする前にこの国の情勢は知っておいた方が良い。
まぁ、外交官の補佐にするつもりは無いけど。
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しおりん(プロフ) - ふ〜ん！3ｺﾒ！続編おめでとうございます(о´∀`о)更新大変だと思います､頑張ってくださいね(*´▽｀*) (2020年6月23日 23時) (
レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
さわー - ふーん、2ｺﾒ!続編おめでとーございますっ！更新楽しみにしてますっ！(ですが無理はせず！) (2020年5月26日 15時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
ピーたー - ふーん、1ｺﾒ！続編おめでとーございます！更新待ってます！ (2020年5月26日 12時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年5月24日 14時
