▽連携と信頼関係 ページ18
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鬱先生に服を買って貰って店から出れば、外は相変わらずの快晴。青い空。眩しい太陽。
久しぶりにこんなに晴れたな、と考えれば手元がふっと軽くなる。横にいる鬱先生が荷物を持ってくれたのだと理解するのに、さほど時間は要らなかった。
『あ、すみません』
ut「それより、次どこ行こか。観光でもええよ。時間あるし」
『観光…、』
ut「そ。この国について学ぶにはチャンスやろ」
どうしたい、と聞かれても出てから答えは曖昧なものだった。行っても行かなくても、明日にはどうせ勉強が始まるし。息抜きにはしたい気持ちはあるが妙な疑いも掛けられたくない。
「ちな、グルちゃんから許可おりてんで」と笑った鬱先生は多分、気を利かせてくれたんだと思う。
偶にはこういうのも良いかな、と思ってひとつ頷く。満足そうに笑った鬱先生が、嬉しそうに足を一歩踏み出した時だった。
「鬱さん？その方、お知り合い？」
そう遠く無い距離から聞こえた声。
ふと其方を見ればそこにいるのは見知らぬ女で、隣に使用人ぽい人がいるあたり、恐らく貴族だろう。
コネシマさんが言っていた鬱先生の女、ってやつか。
けれど、彼の顔を見て見てもそんな雰囲気は無い。
となると…、
ut「あぁ…久々やな」
「ふふっ、会えて嬉しいわ」
ut「僕も」
_____任務か
私が鬱先生を見ればどうしよう、と悩んだ顔。仮にも幹部である貴方がする顔では無いだろうに。
元指揮官、舐めないで欲しい。
先ほど買った物が入っている紙袋を彼の手から取って、一歩距離を取って一礼をする。不思議そうな顔をした女と驚いた顔をした鬱先生を一度視界に入れてから『鬱"上官"』と一言、言葉を吐いた。
『それでは、用件も済んだ様ですので先に城へ戻ります』
上官。
きっとこの女から鬱先生が情報を抜き取るんだろう。トントンさんからこの前、そんな話を聞いた気がする。ならばここは引くべきだ。
大事な客人を捨てる訳にはいかない。
私の思考を読み取ったらしい鬱先生は何やら機械を私に渡した後、「分かった」と一言だけ言って女を連れて歩いて行った。完全に仕事の顔。
私に手渡してきたのは、
小さなインカムだった。
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しおりん(プロフ) - ふ〜ん！3ｺﾒ！続編おめでとうございます(о´∀`о)更新大変だと思います､頑張ってくださいね(*´▽｀*) (2020年6月23日 23時) (
レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
さわー - ふーん、2ｺﾒ!続編おめでとーございますっ！更新楽しみにしてますっ！(ですが無理はせず！) (2020年5月26日 15時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
ピーたー - ふーん、1ｺﾒ！続編おめでとーございます！更新待ってます！ (2020年5月26日 12時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年5月24日 14時
