▽機械の先の声 ページ15
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gr「…いや、無理に言わなくて良い。すまなかった」
syp「推しを傷付けるのはちゃいますからね」
tn「おん、せやな。そっちの都合もあるやろし」
言葉に詰まっていれば三人ともそう口にした。
彼等も一応国のトップに近い__一人は最早トップ__人間だし、それなりに察してくれはしたんだろう。
ファンではあるけどリスクがあるか無いかなんて関係無いし。ここは彼等の善意に甘えておこう。
____いつか、言えたらその時は。
グルッペンさんが「依頼」とボヤいていたので今の善意のお礼に許してろうかな、なんて。
まぁ許すも何も手違いはあるし、別に無差別殺人してる訳じゃないからここは静かに引く事だって出来るんだ。本音を言うとお金は欲しかった。
『あ、あの__((ザーッ、』
此方の言葉を遮る様にして聞こえた雑音。それはショッピさんが持っていたインカムが繋がる音で、三人とも小さく舌打ちをしていた。
何かの連絡事項なんじゃないかと首を傾げながら『出てどうぞ』と言えばブツブツと言いながら仕方なくインカムに手を伸ばしたショッピさん。
なんだ。なんでそんなに急に機嫌悪くなった…??
syp「あー、ショッピっす。どーぞ」
⁇〈ショッピ君!?ショッピ君!?あの人来とるってほんまなん!!なんですぐ連絡寄越さへんの?ロボロから聞いたんやけど!!〉
syp「…」
⁇〈切るなよ!?切るなよショッ___〉
tn「うるさ」
gr「言葉遮んな」
syp「…すみません、同業殺しさん」
眉間に皺を寄せたグルッペンさん。腕を組んでため息を吐いたトントンさん。インカムの電源ごとオフにして切ったショッピさん。
最後についてはちょっとまずいのでは。急な連絡とかそういう緊急事態に備えなくても良いんだろうか。
インカムの向こうにいる人は"シャオロン"という人らしい。どんな人かは全然分からなかったが。
というか、教えてくれなかった。
gr「あ、なんやったっけ…そうだ。同業殺しさん、何か言おうとしていなかったか?」
彼の鋭い目が一瞬にして元に戻って、
にこり、と効果音が付きそうな程の笑顔を向けられた。
『私は帰った方が良いですか?依頼、無いんでしょう…?』
gr「そんな事言ってない。ある。あるから早まらないでくれ。部屋は用意するから」
必死か。
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野菜 - 文才ありズキィ!!!絵も凄いですねぇ… (2020年12月25日 22時) (レス) id: 13d957e87a (このIDを非表示/違反報告)
世阿弥 - 更新頑張ってください!!応援してます。 (2020年12月22日 23時) (レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
白玉色の赤えのぐ - あと更新がんばれください!!!! (2020年11月11日 20時) (レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
白玉色の赤えのぐ - 貴方めっちゃ絵上手いですね!貴方めっちゃ絵上手いですね!貴方めっちゃ絵上手いですね!(大事な事なので三回言いました) (2020年11月11日 20時) (レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - 雫さんの文章表現力と画力が大好きです!すっごく、すっっっごく尊敬しています!陰ながらですが、これからもずっと応援しています!!あまり無理はなさらないように…! (2020年11月8日 22時) (レス) id: 83f48e582b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2020年5月23日 15時