守る.03 ページ4
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『終わったぁぁぁぁぁぁ！』
あれから12年。私も父も立ち直るのにそう時間は掛からなかった。今のパピーは有名なITに勤めてるらしい。すごいね(小並)
おかげで学費にも困らず今こうして無事に大学に通わせてもらっている。友達もいるしバイトも楽しい
人生を謳歌するってこの事なんだろうな、異論は受け付けんぞ
「講義終わったね」
『おうよ、お疲れ様！レポートもやったし』
「あんたまた課題講義中にやってたの…どおりで必死にペン動かしてると思った」
『いつだって私は真面目だよ』
「この猫被りめ」
ﾍﾟｯと唾を吐く真似して眉間に皺を寄せるのは高校時代からの友人である沢乃である。
彼女は可愛いので大学に来てもモテるモテる…なんだか一緒にいるこっちが惨めに思えてくるよねほんと。
「お昼どうするー？」
『私はパス』
「何よそれ、いっつも言うよね。なになに？決め台詞？疼くぜハッ！みたいな」
『馬鹿にしないで貰っても？』
これは哀ちゃんの台詞だよふざけんな。…おっと口が悪くなってしまった。キレる系のオタクになりかけた
好きだけど、みんなラブアンドピースだよ
流石に哀ちゃんの事は知らないだろうから推しの台詞、とだけ言っておいた。沢乃も私と同類だからね。理解はあるはず
「あっそうだ！ネットで話題のカッフェ行ってみない？」
『カッフェ』
ごめんちょっとカッフェにツボってしまった。間違っては無いんだろうけどカフェ、と聞き慣れしまったのと少し違ったから。
クスクスと笑えば横から「良かった」と安堵した声が聞こえた。
『沢乃？』
「だってあんた、さっきからずーっと暗い顔じゃない
…まだ辛いの？」
顔をの覗きこんできた沢乃は真剣な表情で私にそう問いかけた。辛い、ってのは母と弟の事だろう。
『ううん…大丈夫！ありがとう沢乃。
…明日雨が降りそうだから傘を持ってこようかな』
「ちょっとどうゆー意味よ！！殴るわよ」
優しい優しい私の親友沢乃に肩を組まれながらカフェに向かった。大声で、音の外れた歌を歌いながら。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月19日 22時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 紗奈さん» 大変長らくお待たせしました！この先も楽しめる様、更新頑張りたいと思います！ (2020年5月1日 18時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - てにゃんにゃんさん» ありがとうございます！作品を好んで見てもらえる事、嬉しい限りです。更新頑張っていきます！ (2020年5月1日 18時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - KAZUKIさん» 安室さんの尊さにはいつも驚かされます…降矢零という人物がもう無意識のうちにイケメンばら撒いてるので困ったモンですほんと。更新頑張ります！ (2020年5月1日 18時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 最新楽しみです！ (2020年4月26日 19時) (レス) id: 0bf5c2ae4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年1月18日 16時
