コナン君だけお引き取り下さい。II【沖矢昴】

▽ ページ9

園「う、嘘……なんでよ」

蘭「運だね」





一体何を考えているのか…少し嫌な予感はするが。くじ引きでジェットコースターの座席を決めた。


哀ちゃんは「私はパス」と言ってベンチに座って待っている。なら私も…と提案したがそれだと奇数になるので誰か一人席になってしまうのだ。
それは避けたい。

だから結局ジェットコースターに乗る事になりました



哀ちゃんへ。
もし無事に生還出来たら私を褒めちぎってください。





歩「やったぁー！歩美Aお姉さんと隣!」

光「僕は元太くんですね！」

蘭「ほら、行くよ園子」









「なんでガキんちょが」とボヤく園子ちゃん。


コナン君はなんとなんと昴さんと隣になってしまったようでジェットコースターに乗る前から疲れきった顔をしている。



だよね。


わかる。




江「Aさん、変わる？」

『ううん遠慮しとく』

江「(ハハハ…園子からの圧がすげー)」




歩美ちゃんと手を繋いでジェットコースターの順番待ちをする。みんなこれを楽しみにしていたそうで「来てくれてありがとう」と笑顔に言われたら終いだ。乗るしか無い、
この子らの笑顔めっちゃ可愛いから。


ほのぼのとしていると歩美ちゃんに腕を少し引っ張られた。



『どした？』



そう聞けば手招きをされたので、彼女の目線に合わせてしゃがめば「あのね」と控えめに話し始めた歩美ちゃん。




歩「Aお姉さんに、相談があるの」
『歩美ちゃんの相談なら何でも聞くよ』
歩「！ありがとう！」




今のがキュン死ね、理解理解。




歩「あのね…歩美____」






"コナンくんと隣がいいな、って"






そう言った歩美ちゃんは少し不安そうな顔をして、元太君達と喋るコナン君の方を見た。

それからふっと私と目を合わせたかと思えば、





歩「あ、Aお姉さんが嫌なんじゃなくて！
その、だから…」





あ、良かった。
歩美ちゃんに嫌われたのかと思った。


アイツお節介すぎね？みたいなノリで嫌われたらどうしようかと…『気にしなくていいよ』と歩美ちゃんに笑いかける。


小学一年生。


純な恋愛だこと…可愛いねぇ。
あ、別にそういう趣味は無いですけど。




『歩美ちゃん、チャンスは逃しちゃダメだよ』



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