コナン君だけお引き取り下さい。II【沖矢昴】

39___約束 ページ25

コナン君を勝たせてあげた私を褒めて欲しい。いやまぁ、チョロい自分を直したいとは思っているんだけれどコナン君の笑顔に勝てる人っていないんじゃないか


宿題をやっているらしい歩美ちゃんと元太君、光彦君余所目に哀ちゃんとコナン君と喋る。



『そういえばコナン君。
この前の狙撃手の件は解決してないんだよね？』

江「うん…手掛かりを見つけたりはしてるんだけど」




進展は無いよ、と悔しそうに拳を握りしめたコナン君はへらりと笑った。

小学生なのかな…？この子は。もうちょっと気楽に笑おうぜコナン君よ。給料日前の私だってそんな死に面してないよ。

「必ず捕まえるから」「安心して」と。



怖いくらいに安心する音色だ。






君は本当に_____。







『ていうか、無理しちゃ駄目だからねコナン君。放っておいたら君は本当に死にそうだから』
江「あはは…ごめんなさい」
『許す』



灰「(チョロい)」
江「(すぐ騙されちまいそう)」



そんな会話をしながらコナン君の頭に手を置いた。不思議そうに首を傾げて私を見上げたコナン君は控えめに言って天使だと思う。




『絶対、死なない様に。約束だよ』





コナン君は何も言わずに黙ってこくりと頷いた。









灰「江戸川君に限らず、貴女も無茶しないでね」
『デレ期可愛い』
灰「…いっそ無茶してリセットしてきたら？」
『一度にツンとデレとは中々…嘘です。』





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あの日から数日。




私は病院に向かって走っていた。



その理由は簡単。何時もの様に蘭ちゃんや園子ちゃん等の勉強を見るという用件で連絡をしたのだ。そしたらそれどころじゃなくて___と。


真純ちゃんが撃たれたってなんぞ。



コナン君を庇っただとか、何とか。

意味が分からない…な、おねーさん。流石のコナン君でもこれは逃げられまい。徹底的に質問攻めコース決定、待っててね(微笑)



なんて事を考えながら病院に着いて、受付を済ませて真純ちゃんの眠る部屋へと急ぐ。




ドアのノックなんか忘れて、ばんっ、とドアを開いて







『真純ちゃん…！』






泣きそうな蘭ちゃんと、目があった。



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