▽眼鏡の男と翡翠色 ページ39
まさか本を使って話をしていた、と。
よくある事だった。本の中の文字にマークを使って言葉のやり取りをする等。一人仲間を送り込めば簡単に出来るし、ショッピ君もトントンさんもいた訳だ。
だが、ちゃんと中身は確認した。
それらしきマークも無かったし、ただのありふれた小難しい本。
em「本の端を折ったんですよ
私的には少し気が引けましたが。」
目元は笑わず、口元だけに笑みを貼り付けてちらりと緑パーカーの男を見たエーミールさん。
ただ男の方は何も言わずに私を面白そうに見ては、目つきを鋭くさせて何かを観察する様にするだけ。
em「あ、すみません…‼意地悪をするつもりは無かったんです、」
『…へ、』
em「其方の国の情報部隊に入る為には、国の情報を整理する資料館にある、資料の内容を暗記すると聞いたので…
それを良い事に本の入れ替えはそこでしたんです。
だからゾムさんには、
"情報部隊"を希望して貰って…そうすれば必然的に資料館に行く事になりますから。」
_____「情報部隊所属希望の、」
あ。
『ノゾム…君か』
確かに情報部隊希望の新兵は、国を支える重要役で。その為にも国の正しい情報を覚えなくちゃならないから資料館に数ヶ月たてこむ事になる。
大量の本もあるし、廃棄用の本もあるから例え数冊そのやり取りしていた本があってもバレない。
ましてやその資料館にいるのは新兵ばかり。
お偉いさんが自らそこに出向く事は少ない。
流石…というべきか。
zm「ゾム。ノゾム、やなくて」
パーカーのフードを取った彼は、今度ははっきりと顔が見えた。確かに彼は面接で見たあの独特の雰囲気をもった子で…。
『けど何で資料館の情報…』
syp「そんな怖い顔で睨まないでくださいよ」
『…お前か』
syp「どーも」
「いつものAさんだ」とか今はどうでも良いんだよショッピ君…。
本当に最悪すぎでは？？
自分が一つミスをやらかしたら連鎖して全部最悪な方向にいってるじゃないか。
面接の時から二人も…計三人も侵入を許していたなんて信じたくは無い事実だ。
gr「どうだ？騙された気分は」
『一周回って最高ですかね』
gr「それは良かった」
.
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零(プロフ) - kouboukunさん» ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！多分は基本的に危なそうだな…という勝手な想像に共感してくれている様で何よりです…()これからも更新頑張ります！ (2020年5月24日 18時) (
レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
kouboukun(プロフ) - なんかこれを見て思いました・・・。総統の多分は危ない多分ですね(*´▽｀*)面白かったです！すごく夢中になって読める小説だし、奥が深くて、好きです！（突然の告白。）これからも更新頑張ってください！！ (2020年5月20日 16時) (レス) id: 6b5d77f9d6 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - seruharu217さん» syp君についてはまだ出て一話目ですので、情報量が少なかった様ですみません…次の話辺りからもう少し詳しくするつもりですので、その際分かるかと…！（質問に添えていなかったら申し訳無い）ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！頑張ります！ (2020年5月15日 23時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - もっちさん» ありがとうございます！今や社会はその話題で持ちきりですしね…無事元の暮らしが出来る事を祈るばかりです。今後も面白い作品に出来る様、更新頑張っていきます！ (2020年5月15日 23時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
seruharu217(プロフ) - あの、すみません。ショッピ君ってどんな立場ですか？二人いる感じなんですかね・・・？このお話は好きです！更新頑張ってください！ (2020年5月13日 17時) (レス) id: e769def405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年3月15日 14時
