▽眼鏡の男と翡翠色 ページ38
gr「だ、そうだ。俺は前にも聞いたが…よく分からん回答だろう？」
syp「何の記念ですか」
gr「クズは嫌い、っていう記念」
em「それはまた…」
凄い引かれたが総統まで引かなくていいだろう。
記念は記念だ。意思疎通記念。多分私と総統の最初で最後の記念だろうな。大切にしとけ。
ショッピ君の隣に座ったエーミールさんは、ボックスを床に置いて話し始めた。
今日の仕事だとか、そういう他愛も無い話。
正直、向こうの国では皆で食事など無かったから案外楽しみだったりする。
エーミールさんの言葉を何となく耳に入れる作業を繰り返す事数分___________
⁇「あ、おったおった…」
不意に後ろから聞こえた声。
いつどうやって私の方まで近づいたのか。反射的に後ろを振り向いて、その声の主を見ようとしたが其処にはいない。
___は？
かと思えば斜め上から感じた気配に嫌な予感がして半身を晒せば、案の定銀色のナイフが降ってきた。
そしてそのまま斜め上にあった気配は後ろに___エーミールさんの方にあって、
素早く元の姿勢に戻してエーミールさんの方に視線を戻せば、一人増えていた。
一人増えていた…？？？
em「あ、ちょっとゾムさん…！丁寧に本戻してくださいよ」
⁇「すまんって。今度メシ奢ったるから、許してや」
em「それしたら許しませんよ」
⁇「どういう意味やエミさん、折角俺が奢ったるのに…これは食害決定やな！」
em「何でや！」
空のボックスに大量の本を入れながら大きく笑った男は、緑のパーカーの大きなフードを被って顔があまり見えなかった。
ただ、どこから出てきて其処にいるのか謎だし。
一度の跳躍で私の背後からテーブルの向こうへ足もつかずに行ったのは間違いない。
上着の中から出てくる本は何冊あるのか…。
…って、あれ。
em「どうかしました？Aさん」
『…いや、』
em「そうですか。この本、見覚えありません？"元"指揮官様の事…記憶力はあるでしょう」
確かに見た事があった。
ゆらりと笑った緑パーカーの男が私の方を見る。
その緑の瞳は見た事があった。
危険人物として元はショッピ君にもお願いしていた。
けれど、怪しい動きなんて一度も無かったから、
_____その本は、牢の中で見た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1485人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「wrwrd」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
零(プロフ) - kouboukunさん» ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！多分は基本的に危なそうだな…という勝手な想像に共感してくれている様で何よりです…()これからも更新頑張ります！ (2020年5月24日 18時) (
レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
kouboukun(プロフ) - なんかこれを見て思いました・・・。総統の多分は危ない多分ですね(*´▽｀*)面白かったです！すごく夢中になって読める小説だし、奥が深くて、好きです！（突然の告白。）これからも更新頑張ってください！！ (2020年5月20日 16時) (レス) id: 6b5d77f9d6 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - seruharu217さん» syp君についてはまだ出て一話目ですので、情報量が少なかった様ですみません…次の話辺りからもう少し詳しくするつもりですので、その際分かるかと…！（質問に添えていなかったら申し訳無い）ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！頑張ります！ (2020年5月15日 23時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - もっちさん» ありがとうございます！今や社会はその話題で持ちきりですしね…無事元の暮らしが出来る事を祈るばかりです。今後も面白い作品に出来る様、更新頑張っていきます！ (2020年5月15日 23時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
seruharu217(プロフ) - あの、すみません。ショッピ君ってどんな立場ですか？二人いる感じなんですかね・・・？このお話は好きです！更新頑張ってください！ (2020年5月13日 17時) (レス) id: e769def405 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：零
| 作成日時：2020年3月15日 14時
