▽元豚六君が怖い ページ26
tn「なにわろてんねんグルさん」
gr「俺は豚六も良いと思うが」
tn「せやろ、ネーミングセンスありすぎやろ？」
と言いつつも剣を振り下ろすあたり、相当その名前で呼ばれるのが気に食わなかったんだろうなと勝手に解釈。いくらなんでもそんなにムキにならなくても…、
後退った場所には総統がいる為結局身動きが取れないままである。
不意に総統がすっと手を顔の前ら辺まで上げる。落ち着け、の意味。
それに何も言わないで剣を下げた豚六…元豚六君を見て、この人は本当に総統なんだなぁと思った。
思っただけね。
gr「A、この先どうせ行く宛も無いだろうから我々の方に来ないか…というか、来い」
『一応希望として聞いておきたいんですが、もしも断った場合の私の未来は』
gr「その時は剣捌きの上手い奴でも紹介してやる」
分かった。首飛ぶんだな。
なんとなく考えて、そんなに断る理由も無いんだけど。すっと元豚六君の方に目をやれば怪しげな目線を、警戒心全開で私を見ている。
そりゃそうだ。
自分らの総統を殺されかけて黙れる奴がいるか。
いたとしてもそれは絶対に私だ。
『分かりましたよ、』
gr「本当か‼」
『一つ条件。もし私が其方に付くとして、一人でも反対するのがいたら私は入らない」
gr「…いいだろう」
『総統命令とか無しで』
う"っ、と顔を強張らせた総統に「出す気満々やったな」と顰めっ面の元豚六君。
tn「言っとくけど、俺はまだ正直あんたを信頼する気にはなられへん。俺はグルさんの直感を信じて行動は共にするけど、」
『けど？』
tn「怪しかったら切ったるわ」
なにその、切ったるわ、って。
サイコじゃん。いや、性格的にはそこから掛け離れた場所にいそうなんだけれど時と場合によってはそう聞こえなくも無いだろう。
嬉しくも無い提案と笑顔に乾いた笑みで『どーも』と返す。
剣を定位置に戻した豚六君もといトントンという総統を慕う子は、総統と一緒に私を真ん中に二人の間に挟む様にして歩き出した。
tn「こっからどうするんグルさん、国までむっちゃ距離あるで」
gr「馬車でも呼ぶか」
tn「インカムなら壊れてるんやけど」
『…歩く、』
gr「無理、もう限界や」
.
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零(プロフ) - kouboukunさん» ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！多分は基本的に危なそうだな…という勝手な想像に共感してくれている様で何よりです…()これからも更新頑張ります！ (2020年5月24日 18時) (
レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
kouboukun(プロフ) - なんかこれを見て思いました・・・。総統の多分は危ない多分ですね(*´▽｀*)面白かったです！すごく夢中になって読める小説だし、奥が深くて、好きです！（突然の告白。）これからも更新頑張ってください！！ (2020年5月20日 16時) (レス) id: 6b5d77f9d6 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - seruharu217さん» syp君についてはまだ出て一話目ですので、情報量が少なかった様ですみません…次の話辺りからもう少し詳しくするつもりですので、その際分かるかと…！（質問に添えていなかったら申し訳無い）ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！頑張ります！ (2020年5月15日 23時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - もっちさん» ありがとうございます！今や社会はその話題で持ちきりですしね…無事元の暮らしが出来る事を祈るばかりです。今後も面白い作品に出来る様、更新頑張っていきます！ (2020年5月15日 23時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
seruharu217(プロフ) - あの、すみません。ショッピ君ってどんな立場ですか？二人いる感じなんですかね・・・？このお話は好きです！更新頑張ってください！ (2020年5月13日 17時) (レス) id: e769def405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年3月15日 14時
