17___紳士対応の金髪 ページ33
「おはようございます」
ドアベルが鳴った方には、
掃除用具片手ににこやかに笑った金髪の好青年がいた。
"ポアロ"というのがこの店の名前なんだ…。
あ、もしかして。
蘭ちゃん達が言ってた喫茶店ってこの事か。
『おはようございます』
「…何か用ですか?」
『え?あ、いや___』
江「Aさんお待たせ…って、安室さんだ!
おはよう安室さん」
「やぁコナン君」と笑うその好青年は、子供目線にしゃがんだ。子供好きなんだろうか、それとも出来すぎる好青年なのか。
コナン君によるところ、
彼の名前は安室透。此処の喫茶店__ポアロで働いている人気の店員さんらしい。
だろうね
笑顔と金髪が眩しいよ。
江「そうだ!Aさん、朝食ポアロで食べたら?」
『いやけど…コナン君送らなきゃだし、
何より開店前だよ?』
江「僕なら元太達がいるし大丈夫。
それに、たださえ食べないっていうのに…
せっかくなんだから食べていきなよ」
コナン君の後押し。
状況を察してくれたのか、安室さんの方を見れば「構いませんよ」と笑ってくれた。紳士。
ベストオブ紳士。
安「コナン君、そろそろ時間では?」
江「うん!よろしくね安室さん、
行ってきます!」
はい、いってらっしゃい。
と言って茫然と立ち尽くす。朝から情報量が多すぎてついていけてないのは私だけだろうか。
これだから朝は苦手なんだ。
脳の起動がたださえ遅いっていうのに、
あ…
『すみません。
財布持ってないので、また今度じゃ駄目ですか?』
財布忘れたーーー。
銀行行った時も忘れた、なんて考えながらがっくり肩を落とせば「気にしないでください」と安室さんに背中を押されて店内へ入る。
え、待って話聞いてた?財布持ってないの。私。
安「なら、代わりに僕の話相手になってください」
あー、そういうね。
貴方もコナン君気質ですか、嫌だなぁ。
朝から尋問はやめてほしい。
『良いですよ。私で良ければ』
そう言ったら、今度はにこりと笑われる。
安「僕はAさんが良いんですよ。」
無自覚野郎とはこういう人の事を指すのだと改めて理解した。
.
944人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
加奈 - 関係無いけど。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - カッコイイな〜。モテるだろうな〜。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 探偵ってカッコいいからな〜。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:零 | 作成日時:2019年11月23日 20時