コナン君だけお引き取り下さい。【沖矢昴】

08___怪盗 ページ20

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『遅れてすみませんでした』

江「ううん、大丈夫だよ
博士が今免許証探しに行ってるから」

『免許証？』




昨日の夜、コナン君から大まかな時間を伝えられて博士の家に来てみれば。
黄色の車とコナン君……それから、




『こんにちは哀ちゃん』

灰「貴女仕事はいいの？」

『非番です』




そ、と短く返事を返してきたのは冷たい少女哀ちゃん。一言目に仕事を心配されるのってどうなんだ、しかも小学生に。

親とかなら分かるよ？けどさ、小学生一年生て…
私は無職じゃ無いんだし




阿「遅くなってすまんの」




そう言って玄関の方から駆けて来たのは何時ぞやの博士さん。いや、阿笠さんか。





『お久しぶりです
…何処か行くんですか？』

阿「久しぶりじゃの
あー、コナン君から聞いてないか？」

『何をです？』




江「これからね、キッドが予告した所に行くの！」




出会って早々帰りたいと思ったのはこれが何度目だろうか。"キッド"と"予告"。
そんなの、日本なら一つしか無いじゃ無いか。




"怪盗キッド"




園子ちゃんが凄い好きなように、女性ファンが腐る程いる、キッド様とやら。
ニュースでは聞いた事あったけど…まさかお目にかかりにいくとは思っても見なかった。






『怪盗さんに何用で？』

灰「キッドキラーだから、彼」






えへへ、と笑うコナン君。
あ…キッドキラー……


君キッドキラーだったのねコナン君。確かに何となく新聞で見た事あった気がするけど、コナン君の事だったんだ。





江「行こう！Aさん、」

『あー。はいはい
行きます行きます』





なんだって、そんな怪盗のところに行かねばならんのだ。



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