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ページ19

ー江戸川コナンsideー




江「僕、一人で帰れるって!」

『小学一年生を夜闇に放っておく程、私は無慈悲じゃ無いんでね。残念』




何が残念だよ…


欠伸をしながら俺の隣を歩く彼女は、俺に歩幅を合わせて毛利探偵事務所に向かっている。夜遅いからと言って家まで送ると言われてしまった。

ま、小学生の格好で断る訳にはいかねーよな…






江「ねぇAさん、
明日、博士の家で遊ぶんだけど…Aさんも来ない?」
『ううん行かない』





オイオイ即答かよ


「そんな事言わずに」と慣れてしまったこの高い声で言えば顔を歪めた彼女からの、
了承の返事が降って来た。
よし、偶にはこの身体も役に立つモンだな





『だって、コナン君顔怖いんだもん』





怪訝そうな顔をした彼女はため息を吐いて俺を見た。
ンな事言われてもよ




江「そう?」

『めっちゃ可愛いです嘘です』




棒読みで言い退けたAさんは再びため息を吐いてから「この前の子もいるの?」と質問を投げかけてきた。

この前の子…


あぁ…灰原か。
けど何で灰原?




『哀ちゃんだっけか。
あの凄い可愛い子、個人的にタイプなんだよね』

江「え」

『あ、違うよ。
私は至って普通だからね?

今時にあんな冷めてる子珍しいし、コナン君もだけど。』




成る程な。
先も昴さん…もとい赤井さんと喋って質問攻めにした訳だけど。
この人は確実に白で、ただの良い人。




『ちょっとは子供みたいなところ見てみたいじゃんか』




そう笑うんだから、尚更良い人なんだろうな。
…灰原は子供じゃねーから無理だろうけど

そっか、と適当に返事をして少し遠くに見えた探偵事務所を指差す。




江「ここまででいーよ!
もうあそこだから」

『うん、気をつけてね』

江「Aさんこそ!ばいばい!」




そう言って探偵事務所に向かって駆けていく。
ふと視線を感じて、階段を上がる前に今来た道を振り返れば
何か眩しいものを眺めるように、目を細めて笑うAさんがいて。


どうしたの、


と切り替えして戻りたいところだがそういう訳にも行かない。

だから代わりに



笑って大きく手を振った。


.

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加奈 - 関係無いけど。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - カッコイイな〜。モテるだろうな〜。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 探偵ってカッコいいからな〜。 (2020年3月16日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年11月23日 20時

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