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14.無視 ページ15

※大変申し訳ありません。
題名を変えさせて頂きました。


.

時間とはどういう事なのか。そんな事を長々と引きずって、気づけばマフィアに入って一ヶ月が経とうとしていた。大分マフィアに慣れてきたとは思うのだが……



『太宰君』



目の前で机に向かって熱心に本を読む太宰治幹部。何度呼びかけても一向に応答が無いから、集中しているのか……無視でしょうね。

そう、自分と太宰君は未だ仲良くなれていない

何故だ。反抗期?反抗期なのか?





『太宰君、その本面白いですか』





その問いかけにゆっくりと彼は顔を上げた。その動作一つ一つを真っ直ぐに見る。そこで気づいた。彼の纏う雰囲気が変わっていた事に。

少し驚いた様な顔をした太宰君は、もう一度本に目を落としてから口を開いた。





太「うん」
『何の本ですか』
太「うん」
『今日は何をしましたか』
太「うん」





聞いてないですね




太「聞いてるよ。ねぇ、教育係さん、何で私と中也の教育係をしようと思ったの?」




質問を質問で返してきた太宰君に身構えたが、急に真剣な顔つきになった太宰君に自分も返す。




『理由は特に無いです』
太「ふぅん…でもまぁ此処へ来たの流れだって云ってたもんね」
『嗚呼、聞いてたんですか』

太「偶々耳に入っただけ」




此処へ来た理由を私と中也君で話していた。真逆それを聞いていたとは……恐るべし幹部様。

案外聞いてくれていた太宰君に思わず笑みが漏れるがそれを一度抑えて太宰君の方を向き直した。広津さんが云っていた意味は未だに分からない。






『太宰君、無理はしないでくださいね』





その言葉で太宰君は本を捲る手を止めた。

何も云わず、太宰君に背を向ける。彼の事なら自分の心配など要らないだろう。そういう子だ。太宰君は。



彼の冷たい視線を感じながら、その場から足早に離れた。


.

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ルイ - 面白かったです!頑張ってください!大好きです! (2020年8月2日 13時) (レス) id: c97e70c31b (このIDを非表示/違反報告)
翠翡(プロフ) - 作者様の色んな作品を読ませていただいております…本当、どれも大好きです……作者様のファンです…!無理せず、更新頑張ってください!(更新される度にお星様を押してるのですが無効化されてしまって…解せぬ…) (2019年8月19日 18時) (レス) id: b9f5a69d57 (このIDを非表示/違反報告)
557*ココナ(プロフ) - 新作…!トリップですか!!無理はしないでくださいね…? (2019年8月18日 21時) (レス) id: 5b405d618a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月14日 22時

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