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#道化師な幹部様 ページ2

ーAsideー



中原中也という人間がマフィアに入って数年、くらいだと思う。



あまり話さないし何年経っただとか興味が無い。というか、私が何かに興味を持つ事自体珍しいから覚えてたらそれはそれで心配されるけど。
あの糞幼女好きとやらに____




『あっ、太宰さん』




この前の任務__爆弾で相手を木っ端微塵にする__報告の為に首領の元へ向かっている途中。
前方から気怠そうに、肩をがっくり落として歩いてくる見慣れた人物が視界に入る。

私が名を呼ぶなり肩をピクリと揺らしてばっと顔を上げる。その一瞬の動作が命取り。



何せ此処は……





"マフィアなのだから"






太「Aちゃん‼‼!聞いてくれ給えよ‼‼この後の任務誰とだと思う!?」
『その様子だと中也とですか』
太「うん!正解、流石Aちゃん有能。そして私と心 中してくれない?」
『丁重にお断りします』




「ちぇっ」と気の抜けた舌打ちをした彼__太宰さんは私の返事を聞くなり又もや肩を落とした。

そんな彼を横目に入れて歩き出す。
私には任務報告という重要な任務がある。こんな自決野郎と付き合っている暇は無いのだ。



太「ねぇねぇ、任務報告?私も行くよ」
『でも太宰さんさっき行ったんじゃないの』



太「そうだけど……」



だけど、何??

前方から来たって事はどうせ首領に任務任されたんじゃないのか、その前に自分で云ってたよね?
あれ?云ってない?私の難聴……かな




太「兎に角、行くよ。私も連いてく」
『別に善いけど』
太「やったぁ。嬉しい私」
『棒読みで云われてもなぁ……』
太「んじゃぁ笑顔付き!」





……。






太「待って無視はしないで悪かったから私が悪かった」






仕返しに舌打ちしてエレベーターへと踵を返す。後ろからごちゃごちゃ云っているが気にしない。

私は太宰さんの笑顔が嫌いだから。

全てを見透かす様な、莫迦にする様な、人を見定める様な眼が大嫌いなんだ。
だからもし、万一___太宰さんが間違える様な事をしたのなら、私は大嫌いな彼を躊躇いなく殺せる。




#平和な日常が幼女趣味→←プロフィール__Another story



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★ayaka★(プロフ) - 面白かったです。すれ違いながらも互いを思ってるって良い話でした。 (2019年10月31日 1時) (レス) id: 65fd904e63 (このIDを非表示/違反報告)
燐華(プロフ) - 作品、29件ほど表示されましたよ。私の方では正常ですね (2019年9月8日 8時) (レス) id: 7838562921 (このIDを非表示/違反報告)
鏡の国のアリス - 完結(?)おめでとうございます!私此の作品だいっすきです!応援してます!お疲れ様でした。 (2019年9月7日 16時) (レス) id: f685bf0ca1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 赤珠さん» ご報告ありがとうございます!申し訳ない、ホムペ利用小説が未公開になってました……()公開しました! (2019年9月3日 22時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すみかさん» ご報告ありがとうございます。他の作品もですか……本当に嬉しい限りです、ありがとうございます!!! (2019年9月3日 22時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月14日 16時

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