【d!】君、本性を現したね

▽悪夢の再来06 ページ7

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syp「じゃ、長い散歩も終わりってことで」

『せやな。講義頑張ってな理系ボーイ』

syp「そっちこそ頑張れや文系女」

『せめてガールって言えや』



はは、と笑って去っていくショッピくんの背を見送る。なんやかんや話しながら朝マックに入り、うだうだしながら話していればあっという間に時はすぎてしまった。


時刻はもう9時でちょうど講義が始まる辺りだった。
講義室には相変わらずの人の少なさだったが、今日は何故だかいつもより若干多いような…？そこまで考えてふと今日は出席確認する日だったと思い出す。出席票を出して帰る連中が若干名いるからか。

そうして恐らく理由はもう一つ。


講義室の右端、真ん中よりちょい後ろの場所にメガネをかけて黙々と読書をする金髪が一人。

きっと少し女が多い事の原因その1だろう。



面倒だからと遠目に座ろうと決意した時、こちらに気がついた彼は声を出すわけでもなく小さく手招いた。



kn「おはよう」

『おはよコネシマ』

kn「？元気ないやん。昨日はあんな飲んで騒いで海賊同然の強欲ぶりやったのに」

『はあ…ちょうどお前の眩しさにやられてたところだよ』

kn「なんやそれ？
あ、荷物どかすからそこ座れ」



彼の荷物が置かれていた椅子の上はすぐに片付けられ隣に座るよう促された。しかもまさかのくそ狭い壁側に座らせられた。



kn「目立ちたくないんやろ？お前」

『気遣い出来る男やったんやな…でもお前が手招きした時点で女の目は既に光ってんねんぞ』

kn「知らんわそんなん、勝手にやっとけ」

『どいつもこいつも女嫌い言いよって…』

kn「生産性無い女やろあんなん」



本をパタリと閉じたコネシマがノートを開いたのと同時。
教授が講義室に入ってくるなり、講義室はしん、と一瞬静まり返った。嫌でも刺さるこの視線は八割型女からのものだろう。

捏島という男は嫌というほどモテていた。サークルはサッカー部に所属しており、エース。地頭がいいのでテストもほぼ上位にランクインする程の男、おまけ顔も悪くない。


そりゃ女も寄ってくるわけやわ…


はえ〜しんでどうぞ

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