【d!】君、本性を現したね

▽悪夢の再来12 ページ13

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？？「コネシマ！！」



鬱くんが女サカに行き、ショッピくんとロボロがグラウンドに足を運んでから数十分。不意に私横あたりで立ち止まってコネシマにそう言ったのは、透き通る金髪に碧髪の男であった。トントンよりも少しだけ背が低いくらいの、顔立ちのいい男である。


？？「チッ…聞こえへんのか」
『……あの、』
？？「？…何でしょう」
『シッマ、呼びましょうか』
？？「でも今聞こえへんかっ。」


『コネシマァァァァァァァァ！！！！！』


それはもう久しぶりの大声で。

日頃の溜まった鬱憤を晴らすついでに叫べば、見事私の声は響き渡り、視線が一気に突き刺さる。横にいる男はぎょっとしており、淡麗な顔が少しだけや歪んだ。
伊達に女サカだったわけじゃない。声出しも完璧な赤柴だぞ私は。


此方に気がついたコネシマは走って笑いながらこちらに来て、男を見ながら何か思い出したようにまた笑った。




kn「あはははっ！
グルッペンのそんな顔久々に見たね」

『ぐる、…なんて？』

kn「あぁお前そうか、グルッペンと接点ないもんな。こいつ、特進クラスの変わり者グルッペンやで」

gr「あ、どもグルなんちゃらです」

『赤柴Aです』

gr「…！君が優秀者の赤柴さんか…話はたまに聞く」

kn「グルッペンが女と話しとるの珍しすぎてわろてまうななんか」




話によるとグルッペンと呼ばれた彼は、特進クラスの頭が良い人だそうでコネシマ達の身内でリーダー的な立ち位置なんだそう。特進はほぼオンライン選択者だからどうりで見たことない顔のはずだ。こんな綺麗な顔一度見たら忘れないだろうから。


gr「一言余計だゾお前」
kn「生きてる人間に興味ないやんだって」
『まあシッマも変わっとるから人のこと言えんやろ』
gr「はははっ！面白いな赤柴さん」
『さんなんてつけなくていいですよ。多分またシッマ経由でお会いするでしょうし』
gr「それもそうだな。俺もタメで構わん」


そしてなんと彼、名前を聞いてもグルッペンとしか答えてはくれなかった。

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