【d!】君、本性を現したね

▽悪夢の再来11 ページ12

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kn「おー！！！！来てくれたんかA！！」



遠くから手をぶんぶんするそいつは、芝生のど真ん中から大声で顔面蒼白と言っても過言ではない私ににっこり歯を見せた。


私とシャオロンとロボロで珈琲を飲んでいる最中、他のサッカー部の人達が来てさっきは捏島が悪かったと謝ってきたのだ。それからなんとなく現状を聞いて、仕方なくサッカー部に足を運んでいる。


kn「…で？なんで鬱先生とロボロまでおんねん」
ut「俺はまあ女サカの方に呼ばれてん。見に来てね〜って。やからAの付き添いはここまでやで」
rbr「入部検討」
kn「は？」


そしてふと私に気がついたのがもう一人。

休憩所の方から足早にかけてきたのは今朝見かけた顔だった。



syp「あっ、Aさんや」


そう、彼はコネシマの後輩でもあり半ば無理矢理サッカー部というサークルにぶち込まれたのだ。嫌々しながらもバイトと掛け持ちで適度に練習参加しているらしい。


syp「なんかすいません。クソ先輩のせいで巻き込んじゃって。嫌やったら即帰ってもらってええから」
『ショッピくん今日バイトでしょ？それまで見てくわ』
syp「えっ」
『え？なんかダメやった？』
syp「や、別にええけど」


タオルで汗を拭ってグラウンドの方へ目線を戻したショッピくんをサラリと流して、私もグラウンドの方へ目をやった。


サークルとはいえリーダーがコネシマであるのでやるからにはと結構気合が入ってるみたいだ。グラウンドで走っている奴らに丁寧に対応する坂本さんの姿もある。
ほらやっぱり彼女一人でよくない？？？？ひゃく私いらんのでは？



ut「なんかええ感じやん？」
『何が』
ut「え？ショッピくんとAちゃん。妬いちゃう」
『は？冗談言ってんなよ』
ut「冗談です……」
　

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