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▼意味09__sha side ページ9

___え、何が起きたん?


sha「……トントン、重力無視してない?」

tn「無視してひっくり返ってんのはお前の方やでシャオロン」

至って平坦な声が俺の耳へ届いた。あ、そっかと遅れて気がついて俺を投げ飛ばした犯人を見た。Aさんは女で、侍女で、俺よりも弱いはずなんに、なんで。
腕を捻りあげられて、足をかけられて、それで?投げ飛ばされた?1人のこの成人男性を?軍人を?

女が?

俺は湧いてくる興味を抑えきれず、にこにこしてしまった。それが余計ダメだったのか、Aさんは土下座をし始める始末。

トントンは俺に見向きもせず気にせんでとAさんを庇った。


sha「うん、まぁ今のは調子に乗った俺が悪いから気にせんで…って言ってもAさん真面目やからなぁ」

tn「軍人におったら最強やでAさん」

sha「女やなければ即幹部行きやろ今の蹴りは。きいたわ」

tn「シャオロン」


粛正剣に手をかけたトントンは怖い顔をする。

顔面蒼白のAさんは頭を下げたままだった。俺の方が行きすぎた発言をしたと、頭を下げれば更に顔を青ざめさせる彼女。フルーツジュースは地面に倒れてしまっていた。


sha「じゃぁ、また街に行ってくれる?それで今のはチャラにしたるから。な?それでええやろ?」


彼女から約束の返事はなかった。

曖昧に笑ったその顔は俺を酷く不安にさせた。

最後に一つ謝ってようやく和解する頃にはトントンは呆れ返り、俺のことを死んだ目で見ている。


tn「じゃ、俺はAさんに話があるからシャオロンは早くどっか行け」
sha「なんやその言い方」
tn「ええから」
sha「…ったく。じゃあまた、Aさん」


そうして俺は、この後後悔することになる。

俺の発言がどれだけ軽率なものであったかを。

▽意味10→←▽意味08



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優斗サブ@2(プロフ) - 更新だ…!なんとも淡々としていて妙にリアルなこの小説が好きです…! (2022年12月6日 19時) (レス) @page18 id: 8ea04a0aaf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 優斗サブ@2さん» そのように思っていただけたようで何よりです。個人的にシリアスなものが好きなので、そう言っていただけて飛んで喜びました。お気に入り登録ありがとうございます!最後まで楽しんでいただけたら幸いです😌 (2022年12月5日 19時) (レス) id: 7ee9bc58ce (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - y1157aさん» 心温まる感想、ありがとうございます。他作品も読んでいただけたとは…!嬉しい限りです。パスワード作品に関しましては殆どが制作中ですので、出来次第順次公開していく予定ですので、暫しお待ちいただけたらと思います。作品投稿全力で頑張ります!!☺️ (2022年12月5日 19時) (レス) @page7 id: 7ee9bc58ce (このIDを非表示/違反報告)
優斗サブ@2(プロフ) - よくある、悲劇のヒロインの皮被った作品なのかなぁと思ってた自分を殴りたいです…いや殴ります。こういうタイプのシリアスを求めてたんすよね…!!!!!お気に入り登録失礼します(⌒∇⌒) (2022年12月5日 18時) (レス) @page9 id: 8ea04a0aaf (このIDを非表示/違反報告)
y1157a(プロフ) - 作品大好きです。1度見て全ての作品読ませて頂きました。もしよろしければパスワード付きの作品を読ませていただければと思い感想の方投稿させて頂きました。新作の作品投稿これからも頑張ってください応援してます! (2022年12月5日 0時) (レス) id: 24a3afa354 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年8月9日 8時

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