▼意味04 ページ4
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ばんっ、とらしくもなく総統執務室の重苦しい扉を開け放った。無駄に豪華な装飾が施されたその部屋の中にいたのは、頬杖をついて俺のことを怪訝そうに見ては西洋菓子をもぐもぐと口にする顔だけはいい男であった。
なぜこんなどうしようもない男が総統閣下なのか俺はいまだに理解ができない。
もぐもぐ、もっきゅもっきゅと口いっぱいに西洋菓子を頬張りながら俺のことをジト目で見た。
フォークを皿に置いて俺と向き合って真剣そうな顔をする。口に詰め込みすぎたらしく時間経過と共に焦っているのが伺えた。
gr「
tn「……頼みがあるんやけど、グルッペン」
gr「
tn「仕事というかまぁ次の戦争の話」
ut「君らなんで会話できとるん？」
クズが何か言っているが知った事ではない。
俺の心は未だ整理がつかずにいた。グルッペンは何かを察したらしく、やっとのこと菓子を飲み込んで俺の手に握られたくしゃしゃの紙を視界に入れた。
『どうせもう、長くはない身ですから』
グルッペンは死んだ顔で口を開いた。
gr「どうした。女に情でも湧いたか？…らしくないな、お前はそういう男では無かったろう」
情が湧いた？いやまさか。
女に情など持つわけがない。ましてや侍女なんて。
別に蔑むつもりはないが、俺がそんな女に気を取られる日なんて絶対にこない。正直いえばあの女のことだって知ったことではない。
でも、腹が立つ。
死に急ぎにも程がある。
あんなのが戦地にこられては此方が困るのだ。
我々はあそこに死にに行くわけではないのだから。
もういっそ、しんでくれたら____
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優斗サブ＠２(プロフ) - 更新だ…！なんとも淡々としていて妙にリアルなこの小説が好きです…！ (2022年12月6日 19時) (
レス) @page18 id: 8ea04a0aaf (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 優斗サブ＠２さん» そのように思っていただけたようで何よりです。個人的にシリアスなものが好きなので、そう言っていただけて飛んで喜びました。お気に入り登録ありがとうございます！最後まで楽しんでいただけたら幸いです😌 (2022年12月5日 19時) (レス) id: 7ee9bc58ce (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - y1157aさん» 心温まる感想、ありがとうございます。他作品も読んでいただけたとは…！嬉しい限りです。パスワード作品に関しましては殆どが制作中ですので、出来次第順次公開していく予定ですので、暫しお待ちいただけたらと思います。作品投稿全力で頑張ります！！☺️ (2022年12月5日 19時) (レス) @page7 id: 7ee9bc58ce (このIDを非表示/違反報告)
優斗サブ＠２(プロフ) - よくある、悲劇のヒロインの皮被った作品なのかなぁと思ってた自分を殴りたいです…いや殴ります。こういうタイプのシリアスを求めてたんすよね…！！！！！お気に入り登録失礼します(⌒∇⌒) (2022年12月5日 18時) (レス) @page9 id: 8ea04a0aaf (このIDを非表示/違反報告)
y1157a(プロフ) - 作品大好きです。1度見て全ての作品読ませて頂きました。もしよろしければパスワード付きの作品を読ませていただければと思い感想の方投稿させて頂きました。新作の作品投稿これからも頑張ってください応援してます！ (2022年12月5日 0時) (レス) id: 24a3afa354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2022年8月9日 8時
