▼意味12__tn side ページ12
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gr「うわ…噂に聞いていたとはいえ、あの女恐ろしいな。侍女長も怒らせると怖いがあれは物理でやられるゾ」
高みの見物を決め込んで、訓練中の様子を見ているグルッペンの横で、俺も彼らを見た。少し外れている場所で拙いながらも剣を振ったり、体術をしたりしているのは侍女である。直接戦いはしないが戦地へ出る以上ある程度のことはできてもらわないといけない。
ふとAさんの姿を見つけて目で追えば、確かにあの面子の中では頭ひとつ分…いや、それ以上ずば抜けて強い様に見えた。
オスマンが担当をしているがやられていないだけで、かなり危ういところにあった。
実際さっき、投げ飛ばされていたし。
gr「あの女…Aだったか？侍女にするのが惜しいな」
tn「おん。ほんまに、」
gr「神というやつは、まったくどうしてあぁいう凄い奴から奪っていくんだろうな」
tn「はは、そんなもの信仰した事ないくせに」
乾いた笑いをこぼしたグルッペンは知っていた。
彼女の命がもう長くはない事を。
少し前に辞表を出しに来たらしい。今はまだグルッペンの手元にあるだけで受理はされていない。ここから飛び出したら今にも死にそうな顔をしていたからだという。
グルさんは少し悲しそうに、惜しい、と本当に思っている様で顔を顰めていた。
gr「もう少し先があれば、あればアイツはお前か俺の隣に置いても良かったのにな。補佐として、あれは優秀だ」
グルッペンが誰かを褒めるのは珍しかった。
tn「……グルッペン、断られたわ。それ」
gr「そうか」
tn「もう長くないから、って。あの人は、」
あの人は、俺らよりもずっと先を見ているようだから。
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優斗サブ＠２(プロフ) - 更新だ…！なんとも淡々としていて妙にリアルなこの小説が好きです…！ (2022年12月6日 19時) (
レス) @page18 id: 8ea04a0aaf (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 優斗サブ＠２さん» そのように思っていただけたようで何よりです。個人的にシリアスなものが好きなので、そう言っていただけて飛んで喜びました。お気に入り登録ありがとうございます！最後まで楽しんでいただけたら幸いです😌 (2022年12月5日 19時) (レス) id: 7ee9bc58ce (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - y1157aさん» 心温まる感想、ありがとうございます。他作品も読んでいただけたとは…！嬉しい限りです。パスワード作品に関しましては殆どが制作中ですので、出来次第順次公開していく予定ですので、暫しお待ちいただけたらと思います。作品投稿全力で頑張ります！！☺️ (2022年12月5日 19時) (レス) @page7 id: 7ee9bc58ce (このIDを非表示/違反報告)
優斗サブ＠２(プロフ) - よくある、悲劇のヒロインの皮被った作品なのかなぁと思ってた自分を殴りたいです…いや殴ります。こういうタイプのシリアスを求めてたんすよね…！！！！！お気に入り登録失礼します(⌒∇⌒) (2022年12月5日 18時) (レス) @page9 id: 8ea04a0aaf (このIDを非表示/違反報告)
y1157a(プロフ) - 作品大好きです。1度見て全ての作品読ませて頂きました。もしよろしければパスワード付きの作品を読ませていただければと思い感想の方投稿させて頂きました。新作の作品投稿これからも頑張ってください応援してます！ (2022年12月5日 0時) (レス) id: 24a3afa354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2022年8月9日 8時
