甘い、暑い ページ24
「嬉しいです…
しっかり味わって食べますね!」
「アハハッ、大袈裟だなあほんとに。」
大袈裟なんかじゃない、
食べるのももったいないよ…
「じゃあ、そろそろ行くよ。
風邪ひくなよ?」
「先生も!風邪ひかないでくださいね。」
そう言いながら帰っていく先生を見送っていると、
「あ、浴衣凄く似合ってた。」
可愛いかったよ
最後に先生はそう言って微笑んだ。
チャポンッーー
お風呂に入りながら考える
さっきなんて言った?
私の浴衣が可愛かった?
聞き間違いじゃないよね?
初めて先生に可愛いなんて言われた…
別に、私が可愛いってことじゃないのはわかってる。
だけど、その言葉は私にとって最高のプレゼントになった。
「ハァ…好き…」
お風呂から上がり、
ベッドの上で二宮君たちにラインをした。
きっともうみんな寝ちゃってるよね…
天井を見つめながらボーッとする
先生に抱きしめられた感覚がまだ残ってる。
あの優しい香りも、声も、眼差しも、
先生の全てが1人ぼっちで凍えていた私の心を溶かした。
きっと、私はこの夏を永遠に忘れない。
そう思いながら眠りについた。
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作者名:cherrys | 作成日時:2021年1月7日 2時