真夏の夜は貴方を想う2【SS】 (ページ12)

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馬子にも衣装ページ12

あれから、
櫻井先生との週2回の勉強会は順調に進んでいる。

今日は二宮君たちと約束してた花火大会。

そして、私の18回目の誕生日。

【Aちゃんおたおめ！！！！
　おめでとーございまーす。
　おめでとう。】

二宮君がみんなに言っていたからなのか、
0時ぴったりに３人ともメッセージをくれた。

2ヶ月前は転校することが凄く不安だったけど、
二宮君たちのおかげでこうして楽しめてる。

花火大会だからってお母さんに浴衣を着せてもらった。

深緑に白い花柄模様で黄色の帯
髪も巻いて後ろでまとめた
いつもよりメイクもバッチリして準備万端

「よしっ。」

待ち合わせは学校の近くの神社
集合時間は18時

鏡で確認して、かごバックを持って家を出た。

家を出ると、浴衣を着た男女がたくさんいる。

好きな人とあんな風に浴衣を着たいな
いつか夢が叶いますように

そんなことを考えていると神社についた。
出店がたくさん出ていて一気にお祭り気分。

「あっ、Aちゃん！こっちこっち」

相葉君だ
もう３人とも揃ってたみたい

「みんな来てたんだね、お待たせ。」

「へぇ、浴衣着て来たんだ。」

二宮君が私をジーッと見てる

「変…かな？」

張り切ってきたみたいで急に恥ずかしくなってきた

「いや、いいんじゃね？
　馬子にも衣装ってやつだな。」

二宮君はそっぽを向きながらそう言った。