�犖記瓮�ノがモテている。【黒】番外編

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甘く、柔らかい声でそう尋ねられて、胸がキュンとする





蓮のこの声、好きだ






『気持ちいー』





ほわほわとした気持ちのままそう返せば、蓮の手が一瞬止まった




…どうしたんだろう




まだ髪をすくのを続けてほしくて、後ろにある蓮の膝にぽんと手を乗せる




すると、また動き出した指先に頰が緩んだ





ありがとう、の意味を込めて蓮の膝をゆるく撫でる





やっぱ、気持ちいい







目黒「…あーもー」




『なんか言ったー？』






小さく何か呟いたような気がして、そう聞いてみるけど「別に」と返ってくる






目黒「明日、朝早い？」




『めっちゃ早い』




目黒「…、はぁ」






アイス、何にしよっかなぁ





バニラもいいけど、ピスタチオ食べたい




気分的に。








『アイス２個食べていい？』




目黒「…だめ。お前すぐ風邪ひくだろ」




『えー、じゃあどうしよっかな…』




目黒「俺と半分ずつにするなら食えるじゃん」




『いいの！？やった…！』







あまりの嬉しさに、両手を上げて跳ねようとすれば、「じっとしてろ」と頭を上から軽く抑えられる





その手はあったかくて、すごく優しい






それがなんだか面白くて笑って振り向けば、同じように笑った蓮と目があった









そんな、何気ない日常のお話

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