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○Aside
佐久間「あ、帰ってきた」
スタッフの会議が終わった頃、佐久間くんの声が耳に入ってきた
ラウール「めめ、何してたの？」
目黒「何でもいいだろ」
深澤「あれ？珍しいもの持ってる。好きなの？」
目黒「いや、まぁ」
ガヤガヤした中でも、蓮の声だけはどうしてもはっきり聞き取れてしまう
…思い出すから、聞きたくないのに。
会議で酷使した喉を潤そうと、近くにあったペットボトルを手に取る
あ、ない。
そう言えば、さっき飲み干したんだっけ…
少し考えて、このあとご飯だからそれまで我慢することにする
わざわざ買うと、持ち運び大変だもん
待ってくれている深澤くんのところに早く行こうと、机に広げられた書類やパソコン、タブレットを片付ける
仕事をするとき、物をいっぱいに広げてしまうのは、悪い癖だと思ってる…
3台あるタブレットを順に閉じたりしていると、誰かが前に立ったのが手元に落ちた影でわかった
スタッフさんかな？
ふっと、顔を上げようとすると、その前に声をかけられた
目黒「……、なぁ」
びくっと、体が跳ねて思考が止まる
真上から落ちてきた声は、間違えるはずもない聞き慣れた声で、1番聞きたくなかった声
視線をそっと前に滑らすと、当たり前のように前に蓮が立っていた
黒い瞳と目が合う
…どれくらいぶりだろう、こんなに近くで顔を見るのは。
久しぶりに近くで見た蓮の目は、苦しそうに揺らいでいるように感じた
�燹崔帽イ�」��
頭の中で、昔の記憶がフラッシュバックする
こわい。
もう、それしか思い浮かばなかった
恐怖心しかないはずのに、目が晒せないのは、幸せだった時の思い出が消えないからなのか。
目黒「…これ、よかったら」
他人行儀にたどたどしく伝えられた言葉とともに、ジュースを差し出される
ちょっとだけ震えた手に持たれているのは、私が好きなフルーツオレ
…え？
思わずそれを受け取ると、蓮は少しホッとしたような表情を浮かべた
『なんで…？』
ぽろっと溢れた声は少しだけ震えていた
震える声に気づかなかったのか、それとも気にしていないのか、蓮は表情を変えることなく口を開く
目黒「間違えて押したから」
その言葉を聞いて肩から力が抜ける
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綺羅 - すっごく、面白いです。面白くてスラスラ読めちゃいます。 (6月20日 15時) (
レス) @page37 id: 2cb09aeba9 (このIDを非表示/違反報告)
mofurin0220 - 最高ですｗ (2023年3月4日 12時) (レス) id: cad6fed786 (このIDを非表示/違反報告)
やん(プロフ) - あやさん» あやさんー！！！ありがとうございます！！阿部ちゃんの動きを書くの私も楽しみです…！！あやさんの癒しを供給できるようにこれからも頑張ります！頑張れあやさん！！ (2020年4月17日 21時) (レス) id: d6435a702c (このIDを非表示/違反報告)
やん(プロフ) - も！さん» コメントありがとうございます！！すごく嬉しいです…！！更新頑張るのでぜひ楽しんでくださいー！ (2020年4月17日 21時) (レス) id: d6435a702c (このIDを非表示/違反報告)
やん(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます！！めちゃモチベ上がりました…！やっと気づけた2人のこれからをぜひ楽しんでくれたら嬉しいです…！！ (2020年4月17日 21時) (レス) id: d6435a702c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やん
| 作成日時：2020年3月28日 19時
