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「寂しいのは、幸せだった頃の思い出があるからなんだよ」
…何を言ってるんだろう、この子は。
穏やかに話すAの言葉が全然頭に入ってこない
そんな俺を見て、また寂しそうに笑ったAは少し視線を落として口を開いた
「蓮を見ると、怖くて苦しいのに近づきたくて、近くにいないことが寂しくてたまらなくなる」
それは、俺も同じだ
それが、好きってことじゃないの？
Aが言おうとしていることの意味が分からなくて必死に頭を働かせる
「でもその気持ちは、�犢イ��瓩犬磴覆い鵑世辰董�
なんで、そうなるの
そうやって目にいっぱい涙をためて微笑むくせに、それでも�犢イ�じゃない�瓩辰童世Δ里�
『…誰に、そう言われたの？』
そう聞くと、ふわっと微笑んで返される
その瞬間、目に溜まっていた涙が一筋こぼれた
阿部くんだろうな、なんて考えなくてもわかった
あの人はAの1番の相談相手、だから。
『幸せな思い出が苦しいなら、また新しく思い出作ればいいじゃん』
そう伝えるも、Aは首を振る
きゅっと結ばれた唇は震えていて、我慢してるのなんてバレバレなのに。
『…どうして、』
息をはいて、自分の髪をくしゃっと握りしめる
もうどうしたらいいか、わからない。
「…蓮は、私よりいい女の子が現れるよ」
その言葉に、がつん、と頭を殴られたような衝撃を受ける
反射的に顔を上げると、Aはぽろぽろと涙を流しながら微笑んでいた
そんなに苦しそうな顔で言われても、説得力ねぇよ
『…お前がいないと、なんもできない』
「できるよ、だって部屋も歩けるぐらいには片付いてるもん」
『Aが、近くにいないのが苦しい』
そういうと、Aの顔がくしゃっと歪む
「…私もだよ」
『っ、じゃあ』
「だからきっと、蓮の私に対する気持ちも、�犢イ��瓩犬磴覆い鵑世茵�
その言葉が、また胸をえぐる
たぶん、言いながら自分も苦しいんだろう。
Aも苦しそうな顔をしてる
『俺の気持ちまで否定すんの？』
その言葉は震えていて、目頭も熱い
「…うん」
そう呟いたAに、どうしようもなく叫びたくなる
『……はぁ』
深くため息をついて、髪をかき乱す
濡れた髪は、顔に当たって少しだけ痛かった
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綺羅 - すっごく、面白いです。面白くてスラスラ読めちゃいます。 (6月20日 15時) (
レス) @page37 id: 2cb09aeba9 (このIDを非表示/違反報告)
mofurin0220 - 最高ですｗ (2023年3月4日 12時) (レス) id: cad6fed786 (このIDを非表示/違反報告)
やん(プロフ) - あやさん» あやさんー！！！ありがとうございます！！阿部ちゃんの動きを書くの私も楽しみです…！！あやさんの癒しを供給できるようにこれからも頑張ります！頑張れあやさん！！ (2020年4月17日 21時) (レス) id: d6435a702c (このIDを非表示/違反報告)
やん(プロフ) - も！さん» コメントありがとうございます！！すごく嬉しいです…！！更新頑張るのでぜひ楽しんでくださいー！ (2020年4月17日 21時) (レス) id: d6435a702c (このIDを非表示/違反報告)
やん(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます！！めちゃモチベ上がりました…！やっと気づけた2人のこれからをぜひ楽しんでくれたら嬉しいです…！！ (2020年4月17日 21時) (レス) id: d6435a702c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やん
| 作成日時：2020年3月28日 19時
