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『まぁ、取り敢えず食べよ』

「うん、ありがとう」


2人で手を合わせていただきますを言う

Aは、「おいしい!」と言ってくれるけど、あまり頭に入ってこない



何となく、戻ると思ってた。


今は忘れていても、いずれ俺に恋愛感情を抱いてくれるんだろうなって、SnowManの中だと俺が1番ってまた言ってくれるんだろうなって、思ってた。


自分の考えの甘さに吐き気がする


突きつけられた現実に、足場がガラガラと崩れるような感覚がした

行くべき道が見えなくなった不安と絶望感



テレビからは聴き慣れた音楽と共に、俺たちの映像が映し出される


阿部ちゃんがアップになった瞬間に、ちらりと見たAの顔は、頰を染めて微笑んでいた

事故の後、初めて見たその表情は、俺に向けられたものじゃない。

俺が、させた訳じゃない。



その事実が、苦しくて仕方なかった





.





.



阿部「ふっか、いつにも増してすごい顔してる」


そう言って俺の目の前に水を差し出したのは阿部ちゃん


『あざっす…』


水を受け取り、口に含む


いつもより無愛想になってしまうのは許してほしい


阿部に八つ当たりするのは違うって分かってるけど、感情の持って行き場がわからない


そんな俺を特に気にすることなく、阿部は俺を見てるけど。



佐久間「ふっかー、あんまキツイなら彼女ちゃん外に出せば?」


『え、何言ってんの?』


佐久間「え、怒んないで怒んないで!彼女ちゃんにも気分転換させたら?ってこと!」



気分転換、?

首を傾げていると、納得したようにひかるも口を開いた


岩本「たしかに、新しい刺激があれば記憶取り戻すこともあるんじゃない?」


それを聞いて、勢いよく立ち上がる


『それナイス!』


記憶取り戻せられれば全部解決じゃん!



渡辺「新しい刺激ってなに?」


そう言う翔太にみんな考える


散歩…じゃ刺激には弱そうだし、何より俺のオフがしばらくない


向井「じゃあ、今度のタイ行き一緒に行くのどうです?」

佐久間「それ名案!!!」



康二の提案に目を見開く


『いや、ダメでしょ!てか、彼女両足骨折してるんだけど』


慌てて反論するけど、ひかるも口を開いた


岩本「女の子1人くらい俺持って運べるよ」

『いや、それなら俺が運ぶから…ってそう言う問題じゃないよね?!』



目黒「彼女さんデザイナーって言ってましたもんね」

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やん(プロフ) - レモンミルクさん» 変換ミスしてました。ご指摘ありがとうございます。 (2020年3月30日 1時) (レス) id: d6435a702c (このIDを非表示/違反報告)
レモンミルク - ページ3の深澤辰哉の哉が違いますよ。也ではなく哉です。 (2020年3月30日 1時) (レス) id: 1ff24063f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:やん | 作成日時:2020年3月26日 12時

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