私と彼の子【五条悟】

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そしてあっという間に子供たちは成長した

幼稚園を卒業して小学校に入学

すくすくと成長していったこの子たちももう11歳


子供の成長は早いって言うけどこんなにも早いなんて




「ケーキっケーキっ！」


『楽しみだねー』




私と手を繋ぎニコニコでぴょんぴょんと跳ねる娘

今日は蒼が学校で表彰されたお祝いに2人でケーキを買いに行く約束をしていた

蒼は賢い子に育ち成績も優秀
悟にも大きくなるにつれて似てくる




「ひなはいちごのケーキがいいなぁ！」


『もう、今日は蒼のお祝いでしょー？』


「ひなと蒼は双子だもん！蒼もいちご好きだよ！」


『ほんとにー？』




私の言葉に目を逸らして“ほんとだもん、”と言うひな

蒼はいちごも嫌いじゃないけどチョコ派だからなぁ
ひなもそのことは知ってるはず




「もう！ほんとだもん！」


『あぁちょっと！』


「ケーキ屋さんはもう見えてるしひな1人で行ける！」




拗ねた娘はケーキ屋に向かって走り出してしまった




『わかったからちゃんと前見て歩いて！あぶな・・・』


「大丈夫だも・・・きゃっ！」


「おっと、」




ちゃんと前をみて歩いて居なかったひなは丁度ケーキ屋から出てきた人にぶつかってしまった




『すみませんうちの子が！！』




私は急いで駆け寄りぶつかってしまった人に頭を下げる




「あぁ気にしないでくだ、」




あれ？途中で止まった声が気になり顔を上げる




『えっ、』


「A…？」




私の事を呼ぶ、動揺したその声も顔も全部が悟でしかなかった。








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