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「大丈夫ですか？」
おじさんの顔を見ると驚いたように廉の方を見ていた
当の本人はほどけたスニーカーの靴紐を結び直していた
男「君の名前は、、、廉くんというのか？」
廉「そう、、、ですけど？」
男「もしかして君達が探してる人っていうのは、、、
永瀬 恵さんのことかい？」
おじさんが言った永瀬 恵というのは
たしかに廉のお母さんの名前で
廉も私も驚きで言葉を失った
廉「母ちゃんのこと知ってるんですか？」
男「知ってるも何も私は君を待ってたんだよ。
まさか君たちが探してるのが恵さんだと思わなくて、、、」
廉「教えてください！母ちゃんのこと
お願いします」
廉がそう言うとおじさんが表情を曇らせたのは気のせいだろうか
お店の営業中の札を準備中に変えると
新たにコーヒーを淹れてくれて席に着いたおじさん
そして静かに話しはじめた
男「まず、私の名前は岡崎というんだけど、恵さんが東京に出てきてからの縁で知り合ったわけなんだ。
恵さんのことを君たちに話すとなるととても長くなるんだけど、それでもいいかな？」
確認を取ってくれた岡崎さんに私も廉も首を縦に振った
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作者名：紫陽花
| 作成日時：2019年3月9日 15時
