君の嘘、僕の嘘 4

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私「いいの？」



廉「ごめん、つき合わして」



私「ううん、私は大丈夫だけど」





廉くんの車に乗せてもらって
さっきの場所を見ると、



もう紗奈さんはいなくて



ちょっとほっとした





走り出す車の中で、



紗奈さんの事を聞くべきか、
聞かないべきか、



後部座席から、ミラー越しに
廉くんをチラチラ見てたら、




廉「あれ、元カノやねん」




目が合って、教えてくれた




私「元？」



廉「ん、もうとっくに終わってるから」



私「廉くんは、でしょ？」




紗奈さんは、まだ好きみたいだし




廉「ま、彼女おるってわかったら、
大丈夫やろ」




私とつきあってるなんて思わせちゃって
いいのかなぁ




廉「巻き込んでもうたな」



私「いいけどさ、
紗奈さんからしたら私みたいな
普通の子と廉くんがつきあうはずないって
信じてないかもよ？」



廉「普通ってなんやねん、笑
俺からしたら、Aさんのが……
いや、ええわ……」




ミラー越しに合ってた目を
逸らされた




私「え、なに？」



廉「なんもない」




あかん、忘れとった
ってブツブツ言ってる変な廉くん




廉「なぁ」



私「なに？」




またミラー越しに目を合わせると




廉「もう１回、下手くそな『好き』
聞かしてくれへん？笑」




って、私の嘘をバカにしてくる




私「言わないし！
てか、下手くそって言わないで！」




あの精一杯の嘘を、下手くそだって！




廉「ふははっ、嘘ばれたら、
Aさんのせいにしたろ」



私「はー？」




ぷいってしたら、笑ってる廉くん



つられて、私も笑っちゃって、



何故かふたりで笑ってた




廉「Aさん、おもろっ、笑
腹減ったな、飯行かへん？」



私「うん、お腹すいたー」



廉「つきあってもらったお礼に
奢ったるわ」



私「やった！じゃあ、唐揚げ」



廉「牛タンな」



私「えー！ベロだよ？ベロ」



廉「ベロって言うな、笑」




また、くだらない事言いあって、



結局連れてきてくれたのは、焼肉屋さん





廉「適当に頼んでええ？
嫌いなもんある？」



私「お肉ならなんでも好き」



廉「唐揚げないけど、いいっすか？笑」



私「もういいよ！笑」




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