小さな幸せ 3

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北「じゃ、好きなのは？」



私「えーっと……んー、枝豆」



北「うん、知ってっけど、ここ寿司屋な」



私「あ、そっか」




緊張のあまり、おかしな事をいって
しまったのに、冷静に返されてる私を




玉「んははっ、Aちゃん面白い」




やっぱり爆笑してる玉ちゃん




北「じゃ、大将、おすすめ握ってもらえる？」



「あいよ〜」



玉「俺、イクラ〜」



「あいよ〜」




玉ちゃんは、自由に好きな物を
どんどん頼んでいく




北「ん、ガリうまい！玉も先に食えよ」



玉「後でいいよ」



北「ばか、まずは、ガリからいくのが
いいんだよ」



玉「なに、そのこだわり〜」




みっくんと玉ちゃんが
わちゃわちゃしてると、




「お待たせしました、スズキです」




私の目の前に、お寿司を置く大将




なにこのシステム




私「水谷です」




名前を言われたから、言い返す




キョトンとした顔で、私を見る
みっくんと玉ちゃん




私「……？」




「本日のおすすめの、スズキです(笑)」




笑いを堪えて言い直す大将



は？



魚の名前かよ



自己紹介しちゃったじゃん




玉「ブーッ！！！！！」




お茶を噴き出す、玉ちゃん




北「うわ！たまっ！
ちょ、A、なんで名前いった？(笑)」



私「大将に自己紹介されたのかと……」



北「ぶっ、ちょ、待って、笑いとまんねえんだけど」




玉ちゃんなんか、ヒーヒー言って
笑ってるし




つられて、大将まで堪えきれず
笑い出しちゃって、




「可愛らしいお嬢さんには、サービス
しちゃおうかな」




なんて、でっかい大トロがでてきた




私「うわ、はじめてみた、
なにこれ、おいしー！！！」




ニッコニコの大将は、
その後もたくさんサービスしてくれて、




大満足でお店を後にした




玉「ミツご馳走様〜」



北「おぅ、大将さ、
すっげーサービスしてくれてたよ」



玉「まじ？ Aちゃんの天然の
おかげじゃない？」




なんて？




北「そうかも(笑)」



私「わたし、ちゃんと病院で産まれたけど！」



北「……」



玉「……」




ぶはっ！




笑い出す玉ちゃん




玉「やばい、腹がよじれる」

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