小さな幸せ

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私「えー！ 1週間後ですか？」




ガス屋さんに電話をしたら、
混みあってるらしく、修理は
1週間後




1週間もお風呂入れないなんて、
どうなってんのよ




……仕方ない、


近所のお風呂屋さんに行くか





うちの近所のお風呂屋さんは、
値段が高い


サウナとか、わたしには
無駄なものがメインだから




……1週間ここに通ったら、破産だな



でも、うちから歩いて行けるのは、ここだけ




うちの湯船は、狭いから足なんか
伸ばせないけど、久々に大きなお風呂は
気持ちいい



たまには、こんな贅沢もいいかもしれない




私「気持ち良かった〜！」




……風呂上がりには、ビールかな




風呂屋の外の自販機で、財布をあける




……いや、やめよ



ここは、節約しとかなきゃ




ガゴンッ！



私「風呂上がりには、牛乳だよね〜」




ゴクゴクッ、ぷはぁ




私「最高じゃん！」




……




「Aちゃん？」




ん？


呼ばれた？




声がした方を見る




私「ぅえっ！？！」




な、な、な、なんで？！




「やっぱり、Aちゃんか(笑)」




そこには、さっきまでテレビに出ていた
みっくんとニカちゃん




二「え、ミツ知り合い？」



北「うん」




ちょっと待って、ちょっと待って！



自分の服を確認する



どうみても、ジャージだ……



は！



しかも、すっぴん……



は！



しかも、前髪ちょんまげ……





絶対だれにも会わないと
思ってたから、なんかどうでもいい
格好なんですけど！




たしかに、また会いたかったよ



でも、確実に今じゃない……




私「……こんばんは……じゃあ、失礼します」



北「え？ いや待ってよ(笑)」




ぺこりと頭を下げた私を止めるみっくん




私「……」




今すぐ、立ち去りたい



こんな姿、じっくり見られたくない




北「急いでる？」



私「……急いでは……ない」



北「この格好って事は、近所？」




うんうんうんうん




北「なんだ、じゃあ、この前一緒に
帰ればよかったね」



私「北山さんちも、近所？」




あ、これは聞いちゃいけないやつか




私「すみません！」

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