Stand by me 〜after story〜4

＊132〜Fside〜 ページ12

Aに別れようって言わせたのは



俺だ




俺がいつも、言ってたから



いつか自分の子が欲しいなんて





……でも、違うよ




Aだから、



Aがいなきゃ、なんの意味もない





今すぐにでも、
伝えたい



ちゃんと言ってやりたい




こどもなんて、できなくても




俺はずっとAと一緒にいたいって






何度かけても、繋がらなかった
携帯を握りしめる




また、機械音かもしれない




……頼む




繋がってくれ




『電波が届かないとこにあるか、
電源がはいって……』




……やっぱりだめか





すぐ行ける距離なら、会いに行けたのに





ガチャ！




玉「ガヤ〜！ご飯行こうよ」



藤「俺は、いいよ、行ってきな？」



玉「えー！行こうよ、あれ？電話してた？」



藤「うん、A」



玉「え？A？ほんとに？」



藤「なんで玉が嬉しそうなんだよ(笑)」



玉「ガヤからAの名前久々聞いたから(笑)」



藤「でねーけどな」



玉「後でまたかけてみれば？
仕事中なんじゃない？ミツが
病院の受付にいたって言ってたよ」



藤「そっか……じゃ、行くか」



玉「そうこなくっちゃ(笑)」




メンバーみんなで、わいわいと
たこ焼きを食いに行く




藤「ん〜、うまいね(笑)」



二「な、なんか、藤ヶ谷さんが……」



千「うん、俺も思った……」



藤「ん？」



二「久々、ちゃんと笑ってる」




俺、笑ってなかったっけ？



どんだけみんなに、心配かけてたんだろ




藤「心配かけてごめん、俺さ、
やっぱりA迎えにいくから」




宮「……よかった、ガヤさんが行かないなら
俺がいっちゃうとこだったよ(笑)」



玉「あほか！なんでおまえがいくんだよ(笑)」




みんなで笑ってて、しみじみ思う



いいメンバーだなぁって





〜♪♪♪ 〜♪♪


俺の携帯が鳴って、名前も見ずに出る




藤「はい」



〃……〃




無言？




藤「誰？」



〃だいすき〃



ぶほっ！げほっ！げほっ！
ビールを噴き出す



玉「ガヤ？どした？(笑)」



藤「あははっ」



どうしよ、笑いがとまんないんだけど



二「なに？誰から？
めっちゃ笑ってるけど(笑)」



藤「もしもし？(笑)」

＊133→←＊131〜Fside〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す