ジュン【催眠をかけないと出られない部屋】 ページ7
「またか…」
4回目になるともう慣れすぎて呆れてくる。
部屋には私以外いないようで、とりあえず紙を探しはじめた。
「なんで私なんかを閉じ込めるんだろ？やっぱり最後には臓器を抜かれたりして」
？「えっ、やだよ」
「私だって怖いよ。でも私4回目よ？誘拐されすぎじゃない？」
？「4回目ってすごいね、僕1回目」
「いいな。私も1回目で終わりたかった。というか、紙どこ？白い部屋なのに白い紙って、見つかりにくいにもほどがあるわ」
？「そうかな？すぐ見つかったけど、僕持ってるよ」
「えー！ありがとう！…………えっ？」
ここでふと考えた。今誰にありがとうって言った？
そもそもひとり言のつもりが誰と会話してるの私。
声のする後ろをバッと振り向くと、そこには美しく整った顔があった。ここに来るのは奇跡的に美男子ばっかりだな。
怖い、気付かないうちにイケメンと話していた私が。
「あなた誰！？」
JN「僕はジュン。ずっと話してくれてたのに知らなかったの？」
「知りませんよ！それから、後ろにいるならいるって言ってくださいよ！」
JN「ずっといたよ、きみAでしょ。僕知ってるよ」
フフンと嬉しそうなジュンさん。
4回目になったらもう分かる。スンチョリオッパの関係者だな。なんでそこまで噂が届いているのか。
すると、ジュンさんは「あそうだ、これさっき言ってた紙」と渡してくれた。
JN「2回催眠をかけないと出られない部屋だって」
「2回！？しかも催眠って、あの五円玉揺らすやつですかね？」
JN「五円玉？」
「あぁ！韓国の硬貨とは違うんですね。日本の硬貨には真ん中に穴があいてるものがあって、それに紐をつけて揺らしながら『あなたはだんだんねむくなーる』って催眠をかけるんです」
JN「ふーん、これが五円玉？」
ジュンさんはどこから取ってきたのか紐付きの五円玉を持って、穴をのぞいていた。
JN「僕やってみてもいい？かけてみたい催眠術」
突然嬉々とした声で私に話しかけ、目を輝かせるジュンさんに戸惑いながらも「まあ、いいですけど」と了承した。
JN「じゃあいくよ？Aはだんだん猫になーる」
「ね、ねこって、なれませんよ！」
JN「ちょっと喋らないの、真剣にやってよ」
ムスッとしたジュンさん。猫なんてなれるわけないと思いながらも渋々口を閉じて五円玉を見つめる。
JN「Aはだんだん猫になーる、猫になーる……」
「……にゃあ」
私はいつの間にか猫になってしまった。
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みぃさん(プロフ) - 成海さん» 私たち同士ですね！あなたにコメントをいただけた私も幸せ者です！ (4月13日 22時) (
レス) id: 2d77912b4e (このIDを非表示/違反報告)
成海(プロフ) - 支部で何万回と見てきたシチュを17で見れるなんて幸せ者ですありがとうございます！！！！ (4月11日 23時) (レス) @page2 id: c260c35cac (このIDを非表示/違反報告)
みぃさん(プロフ) - なるさん» 応援してくださりありがとうございます！期待していただき恐縮です💦ゆっくりですか、更新頑張ります！ (1月22日 23時) (レス) id: 2d77912b4e (このIDを非表示/違反報告)
なる - 初めまして！今までこのようなお話を読んだ事がなかったので、とても新鮮です✨毎度更新されるたび、ワクワクしちゃってます♪これからも応援しています📣 (1月21日 15時) (レス) id: 3f4b642531 (このIDを非表示/違反報告)
みぃさん(プロフ) - しおさん» ありがとうございます！読んでいただけて嬉しいです！コメント初めていただいて舞い上がっちゃいました！更新頑張りますね！ (1月20日 7時) (レス) id: 2d77912b4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃさん | 作成日時：2025年1月13日 23時
