インド兄弟とマスター ☆ ページ32
(ギャグテイスト)(仮免試験前)
「ろろろロビン！！どこ！？」
「俺はロビンですよマスター」
「揚げ足取るな！そうじゃなくて、匿って！！」
「なんですかオタク、宿題でも忘れたんですか？」
「今夏休み期間！！」
「じゃあ人でも殺しました？」
「両極端な思考回路やめろ！違うから！！」
冗談ですよ、と肩をすくめるロビンと対称的に、わたしはといえば、いつもより言葉遣いが荒く顔面は血の気が引いている____一言で言えば超必死。火サスの殺しがバレた犯人レベルの動揺っぷりであった。
こんな朝っぱらからわたしが必死に逃げ回っているのは、誰のせいか。それは何を隠そう____
「見つけましたよ、マスター」
「おっ、インドの」
「あるじゅな……」
「はい。貴女の最高のサーヴァント、アルジュナです」
そう言って美麗に微笑む青年。褐色の肌と白いコートが対称的な、インドの授かりの英雄。アルジュナ。
彼がまた召喚に応じてくれたのが30分ほど前の事。積もる話があるからと言われ、自室に案内したのが20分前。そしてアルジュナが、見つけてはいけないものを見つけ、彼の微笑みが氷点下レベルになったのが5分前。
「このアルジュナから逃げるなど。一体どうなされたのです？」
「へーえ、マスター。オタクどんな悪い事したんです」
「してない！！してないから！！」
「いいえ____いいえ。貴女はしました。私の心を弄んだ」
「してないってば！落ち着け！！」
ロビンからの非難の目、アルジュナからの冷たい眼差し。一体わたしが何をしたというんだ。
厳密に言えば、アルジュナが怒っているのはわたしにではない、はず。問題は、わたしの部屋にあった____
「ではなぜ、カルナからの贈り物と思しきものが貴女の部屋にあるのです？」
「いやだからそれは、この前召喚に応じてくれた時に貰ったからで____」
「ほう？____このアルジュナが、貴女の元へ馳せ参じる前に、あの男を呼び寄せたと？」
「い、いやそれは、」
「そういやマスター、名指しで召喚してましたね。カルナのこと」
「________ほう」
ただでさえ冷たかった笑顔が、これ以上冷え切るのかというくらいまた寒いものになる。ロビン余計なこと言いやがって。
アルジュナに見られてしまったもの、それは、カルナから貰ったイヤリングだ。形からしても自己主張が激しいそれは、弟から見れば誰のものかなんて一目瞭然だろう。
それと、わたしはもう１つ隠している。
今この場に、カルナがいるということだ。
(続きます)
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闇音(プロフ) - 初めまして。こちらのシリーズのお話、いつも楽しく読ませていただいています。ジーク君と1日デートするというリクエストは可能でしょうか？本編ならびに番外編も更新を楽しみにしています。 (2020年3月28日 1時) (
レス) id: f425466021 (このIDを非表示/違反報告)
牛乳(プロフ) - いつもぜんざいさんの小説を楽しく読ませて頂いてます(>_<)すみませんリクエストなのですが、キングプロテアちゃんと夢主ちゃんとA組のお話が見たいです…！更新楽しみにしてます！ (2019年4月25日 20時) (レス) id: 2e7f27e19e (このIDを非表示/違反報告)
リリカ(プロフ) - こんにちは！いつも楽しみにしてます！ リクエストで岡田以蔵と夢主とA組の話をお願いします！ (2019年1月4日 9時) (レス) id: 317858aab0 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンヌオルタサンタリリィ - 初めまして！インド兄弟楽しみです！それからリクエストよろしいでしょうか？私はロビンとビリーが取り合うのがいいです！ (2018年10月11日 17時) (レス) id: 9d73ceb014 (このIDを非表示/違反報告)
夜ト(プロフ) - インド兄弟の続き楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2018年10月6日 16時) (レス) id: fa8e26fbdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぜんざい | 作成日時：2018年5月27日 11時
