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40コマ目 *黒 ページ41
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俺だったら。
Aのこと好きになるのに。
そう続けようとした自分に戸惑った。
あわてて誤魔化したけど、Aは気付いていない。
良かった、Aが馬鹿で。
｢ん〜、めぐきゅん、あかんえ〜、｣
ちょっとした沈黙に、康二の寝言が響く
｢あは、康二お腹出して寝てる｣
だらしない康二の姿を見て微笑むA
近寄って布団をかけ直す仕草や表情を見ると、康二が羨ましい。
なんで羨ましいんだろう。
なんでモヤモヤすんだ。
｢、、んぁ？A、、？｣
｢そだよ〜、目黒んちね、今。｣
A〜と、寝ぼけながら腕をパタパタさせている
｢はは、康二〜Aはここだよ〜｣
パタパタとしていた腕を止めさせると、Aは康二の手を握った
は？？？
今まで感じたことの無いくらい凄まじい感情に襲われた。
｢目黒、どしたのそんなに眉間にしわ寄せて｣
おじいちゃんになっちゃうよ！なんて無邪気な彼女にバレないよう
｢いや、別に。康二バカだなって｣
｢確かに〜｣
Aは寝ている康二の手を何度も握って振り回し、康二で遊んでいる
｢ううう、うで、うでがぁ〜、、、もげぅ｣
寝ぼけて酒も抜けていないため、滑舌が悪い康二
Aの悪ふざけに付き合っていながらも、どこか表情は穏やかだ
眉間のシワを伸ばしながら、隠しながらも睨んでしまう。
康二、そこ変われよ。
そっか、俺、Aが好きなんだ
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作者名：なまじ | 作成日時：2020年6月2日 4時
