目黒のトリコ (ページ33)

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32コマ目ページ33

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｢あーい、みんなぁ～会計終わったからさっさと出るぞ～！｣

いつの間にかお会計を済ませていたふっかさんはそう声をかけると外へ出た

｢俺らも行くか、照、大丈夫？｣

｢わりぃ、、、飲みすぎた｣

ダテさんはすっと照くんと肩を組む

｢さんきゅ、、、｣

｢ほら、もう佐久間くんもあべちゃんも行くよ～｣

｢んにゃ、、、きもちわるいでやんすぅ、、、｣

｢あべはまだ無事だよ、本当だよ。俺も佐久間運ぶの手伝うね｣

｢、、、あべちゃん、それ俺じゃなくて壁ね｣

ラウは頼もしく、さっくんとあべちゃんを連れて行く

｢う～めぐきゅ～ん｣

｢康二、お前大丈夫か。っうし、おらっ｣

8割眠気で意識を失いつつある康二は、ほとんどの体重を目黒にかけている

｢あ、私も手伝うね｣

その光景を呑気に見ていた私は慌てて立ちあがる

グラッ

｢っぶね｣

バランスを崩し、倒れそうになった所を、目黒が支えてくれた

康二を片方の腕で支えているのにも関わらず、もう片方の手で私を受け止めてくれた

思っていたよりもお酒を飲んでいたことと、そのお酒が回っていることに気付く

｢、ごめ、私も飲みすぎたや｣

へへっと笑いながら体制を戻す

ぽん

｢え｣

頭に置かれた彼の大きな手は、とても優しく私の頭を撫でる

な、なな、何だこの状況

｢ん。｣

ぶっきらぼうにそう言って手を離す

そういう所が思わせぶりで、しんどいんだ

ぎゅっとなった心臓に気付かないふりをして、3人とともに店を出た