目黒のトリコ (ページ24)

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23コマ目ページ24

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めめがスマホをしまおうとした時、あることに気付く

｢それ、もらったの？｣

｢うん、なんで？｣

スマホケースには、四葉のクローバーが挟まっていた

｢わたしも｣

同じくスマホケースに挟んでいた、ふっかさんから貰ったクローバーを見せる

｢え、はは、オソロじゃん。しょっぴーから？｣

｢オソロ笑いや、ふっかさん｣

ピシッ

空気に亀裂が入るかの緊張感を一瞬感じて、目黒を見るが

｢ああ、そうなんだ。俺しょっぴー。｣

ひらひら、とスマホを揺らす彼の表情は普通だった

｢四葉のクローバーすごいよね｣

｢な、しかも持ってるの俺らだけじゃね？多分｣

そう言われてついトキめく

保存方法も持ってるものも一緒で、持ってるのは私たちだけ

それがこんなにも嬉しい

｢はは、そうだといいな。、、、お守りだね！｣

目黒と同じように、ひらひら、とスマホを揺らす

｢ふはっ｣

先程の緊張感はなんだったのか。
分からないけど、きっと気の所為だったんだと
勝手に解決させた

｢みんなのこと任せるの悪いし、いこっか｣

目黒より先に居酒屋へと歩き出す

｢、おう。｣

目黒が胸をぎゅっと掴み、すぐにはなす

｢なんだこれ｣

コンビニ前へ来ると丁度康二とラウを見つけて4人で店へと向かった

｢Aちゃん、ホントに何もいらなかったの？康二くんの奢りなのに？｣

｢あ、ラウ！奢りちゃうで！いつか倍返しや！｣

｢はは、倍返しとか年下にそれはやめとけ｣

4人で店に着くまでの会話は本当に楽しい
特に康二はこういう時に場を盛り上げてくれるし、目黒もラウも反応がいい

｢康二～、本当は奢る気満々なくせに～｣

｢ば、バレてもうた～、さすが幼馴染やな～｣

康二も私も丁度いい距離を保ってるけど、大切な存在で、恋人以上でもはや家族

康二もその気持ちは同じで、恋愛感情を抱くことは無いけど、お互いに尊敬しあえて仲間であり家族って感じ

｢幼馴染だからって調子乗んなー！｣

｢誰や今のー！ラウル？！｣

｢きゃはは！なんで！？笑めめだよー｣

｢なんや、めめか。お主まさか、妬いてるな？！｣

妬いてねーしと笑いながら笑う君。

康二はお互い恋愛感情はなくても、すごくすごく大切な存在。

目黒のこと。好きだけどさ

もっと妬いてくれてもいいのに

ちぇ

Aもうすぐ着きますふっかさん了解❗わら

ふっかさんに連絡を入れ、スマホをポケットにしまった。