take17 *桃 ページ18
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｢snowman、来た時とは違う車用意しといたからそっち乗ってね｣
撮影の様子を見ていた滝沢くんからそう言われた
｢か〜！疲れた〜、おつかれ｣
｢だて、今日も一段とロイヤルやったで〜｣
｢ありがとう。康二も良かったよ｣
一人一人が車に乗り込むと車が動きだし、体感的には10分どころか5分も経っていないのに車が止まった
｢はぇ？もう着いたの？早くね？｣
｢いや、さすがにまだでしょ、はや過ぎない？｣
翔太とふっかが言った
｢あ、あれじゃない？滝沢くんも乗るから移動した的な｣
｢あー！え、まさかの？出口Bから乗るとか新しいな笑笑｣
ざわざわしていると突然ドアがあいた
隣で康二がビクッと体を飛ばした
俺はてっきり滝沢くんだろうと思って、立ち上がり挨拶をするためにお辞儀をしたのだが
｢あれ、、、？｣
｢あ、お疲れ様です。｣
ペコッと小さく挨拶を交わしたのは神代さんだった
彼女とは違って俺たちはプチパニックを起こしていた
｢あ、え？神代さん？！え？｣
｢あ、お疲れ様です｣
｢どうしたんですか？｣
らう、めめ、あべちゃんが言うと
彼女はすっと扉を閉めようとした
ガシッと扉をこじ開け乗り込んできたのは、今度こそ滝沢くんだった
滝沢くんに腕を引かれる神代さん
え〜、胸きゅんストーリー始まるヤツじゃんこれ絶対。やばあ。
滝沢くんは勢いよく座席を回転させて、神代さんと俺たちを向き合わせる形にして座った
滝沢くんとも向き合うわけで、緊張してしまう
｢あはは、お前らの顔傑作だな。あ、そうだ、お前らこの後みんな仕事ないよな？この子、Aちゃんの歓迎会、やるぞ｣
にこっとさわやかに微笑む彼の代わりに、隣の神代さんは顔がどんどん白くなっていく
｢え、あの、え？｣
パニックを起こしてる様子を見てつい笑ってしまう
｢にゃは、神代さん、パニック起こしてる笑笑｣
｢まあ、確かに隣に滝沢くん、前に俺らって普通じゃないっすもんね｣
ラウがぼそっというと確かにい！っと笑いが起こりいつもの雰囲気に戻った
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作者名：なまじ | 作成日時：2020年6月1日 17時
