生意気ボーイ

惚気話 ページ47

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Aside





アユ｢昨日さ、彼氏から電話が来て、もう深夜だよ？
迎えに来てくれ、ってべろべろの状態で言うの。
そこでちょっとキレちゃって口論よ。もう口もきいてない｣



『仲がいい証拠ですよ？笑』






人が少なくなってきて、備品の整理も終わり例のごとく話していたらアユさんから聞かされた惚気話






アユ｢いや、仲がいいとかそういうのじゃなくて、

…なんだかなぁ｣


『何ですか、それ。笑』




いいなぁ、私も玲於くんから電話をかけてもらいたい


お酒を飲んでても、隣に私じゃない女の子がいても、それでもいいから





あなたの声が、聞きたいの






玲於くんが私の腕を離してから3日がたった。





渡されるダンボールは、極力GENERATIONSのみんなに会わないようにしてマネージャーさんに渡してきた




｢Aさんが来たら言うようにって片寄に言われてるので、
片寄呼んできますね！
あ、これ内緒だったんだった｣



なんともまぁ天然なマネージャーさんとはすっかり意気投合していて。




『お願いします、私が来てることは言わないでください
涼太くん達の撮影の邪魔になりたくないし。
この後に接客もあるんですよ。
失礼しますね』




簡単に信じたマネージャーさんは、じゃあまた機会があったら楽屋に顔だしてあげてね、って柔らかい笑顔で言った




ちょっと、罪悪感







アユ｢あんた、ちょっと前から元気ないよ？｣




眉を下げながらアユさんが心配してくれる


先輩に心配されるなんて、失格だな。


今、仕事中なのに





アユ｢…なんかあった？…って、流石に仕事中はダメか…
でも、今日は私夜遅くまで仕事が…｣



『大丈夫ですよ、そんなに聞いて欲しいわけじゃないし、
それに何も無いので。笑』



アユ｢…A、｣





その時、タイミングよくなったのはお店のドアに取り付けられた鈴




このタイミングで来店して下さったお客様に感謝しながら｢いらっしゃいませ｣と振り返る





そこで、私の頭が真っ白になった









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ヒナ｢久しぶり、Aちゃん｣









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『ヒナ、さん』









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