生意気ボーイ

おねがい ページ43

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Aside



｢A…ちゃん？｣



久しぶりにオフだから、って


1人でスーパーで買い物してたら、聞き覚えのある声で振り返る


そこには、可愛らしい私服でニコニコしてるひなさん。




『ひな、さん…こんにちわ』


ひな｢こんにちわ！何してるの？｣


『あっ、えっと、今日の晩御飯の材料を…』


ひな｢へぇ！いえ、ここら辺なの？｣




肩まであるふんわりした髪の毛を揺らしながら買い物かごをもって私の隣に来る



いい香りが漂ってきて、女子力すごいなぁ、私とは大違い、って




あ、なんか嫌だ、胸が苦しい





ひな｢Aちゃん？｣


『あ、家、ここらへんです』


ひな｢そうなんだ！じゃあ、玲於の家の近くなんだね｣




心臓が痛い







『玲於くんの家、知ってるんですね』


ひな｢ん？あぁ、まぁ行ったことあるからね｣




照れた顔でもじもじしてるひなさんは、きっと…








『お先に、失礼しますね』


ひな｢あぁ、うん！ばいばい｣









きっと、玲於くんたちは両思い









無理だ、








まだ、泣いちゃダメ








家に帰って、それから、









｢…A？｣









ダメだ、我慢できない







たまたまそこにいたのは、







『玲於、くん』






玲於｢なに？笑

ってか、何してんの？スーパーから出てきたのに何も持たずに、


…A？｣






『っ、…』









ダメなんだって









玲於｢…なんで、泣いてんの？｣









ふわって抱きしめられて心臓がキュってなる









やめてよ、優しくしないでよ







話しかけないでよ









『っ、玲於く、…』








ダメだってば、私









『すき…』









私だけ見てよ、玲於くん、おねがい









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