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蓮 side
今年も祈願祭の季節がやってきた。
人が沢山集まって、目黒家の次期当主として挨拶しないといけないし、誰かに機嫌取りされたり、俺はこの行事が苦手だ。
でも
「今年も美味しい物沢山食べなきゃ！ね、蓮！」
蓮「ふっ、うん、そうだな」
Aが嬉しそうだから、嫌いじゃない。
特に今年からは、父さんが俺を一人前と認めてくれたお陰でAと2人で外に出れる。
今まではAと俺の後ろに何人もの人が、護衛でぞろぞろと着いてきていた。
楽しみたいのに思うように楽しめなかったから、今年こそは一緒に楽しもうな。
「蓮！見て！りんご飴！」
蓮「食べる？」
「うん、食べたい、美味しそうだもん」
無邪気にはしゃぐA。
気付かないうちに両手にいっぱいのお菓子やご飯。
楽しそうで俺も嬉しい。
「あ！A様！」
「A様ー！これも食べてってくださいな！」
しばらく歩いていると、俺たちの周りには沢山の人だかりが出来ていた。
Aは雪之村の人々にとって、偉大な神宮家の娘だから、みんなに大切にされて、みんなに愛されている。
まあ確かに神宮家の娘ってのもあるけど、こんなにみんなに愛されるのはAの性格が占めてるんだよな。
「あー！高峰さん！娘さん元気にしてまます？
松川のおじさんは足治った？
ちょ、寧々ちゃん！それ私のりんご飴ー！」
Aは年に一回会うか会わないかの村の人々の、全員の名前を覚えている。
昔、何でそんなにみんなを覚えるのか？って聞いたことがあったけど
その時Aは「私は神宮家の娘ってだけでみんなに優しくしてもらってるんだから、それぐらい普通じゃない？」なんて言ってのけてた。
色んな人に愛されて、沢山の人を愛しているAを
俺が守ってあげるんだ。
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もたな(プロフ) - とみさん» コメントありがとうございます！その一言がとても励みになります🥲これからもこの作品を見守って下さい🥲 (2022年6月27日 17時) (
レス) id: 67746b69ee (このIDを非表示/違反報告)
とみ(プロフ) - コメント失礼します。とても面白いです！更新楽しみにしてます、頑張ってください！ (2022年6月26日 13時) (レス) @page19 id: 46bd25dac8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もたな | 作成日時：2022年6月23日 22時
