65話 ページ28
Aside
4歳
今日も今日とて直哉様のお世話をしていたら別邸で子供のすすり泣く声が聞こえた
私は駆け出した
ザッ
「確か、君…直毘人様の叔母様のご息女であらせられる鈴さんの娘さんだよね?…何してんの?」
凛「あ?てめぇにカンケーねぇだろ…消えろや…」
「まぁ別に良いけどさ…」
私は背中を向け歩き出した
凛「ふん、偽善者が…」
そしてソイツに向かって
凛「いっ…!何すんだよ!テメー!」
イキナリ石を投げた
「アンタがその子らに小石投げてようがカンケー無いよ?だったらその理論で行くと、私がアンタに石投げようがカンケー無いよね?」
凛「何だそのトンデモ理論は?!カンケーあるに決まってんだろ!当事者なんだからよ!」
「じゃあ当事者じゃなければ良いのか…」
小石を投げられた子達に手を差し伸べて
「逃げるよっ!」
そう言って駆け出した
凛「なっ…ふざけんな!
待てコラ!!」
追いかけっこの始まりだ…
結果
苛められてる子達を別の所に逃がした上で、この女の子の追いかけっこにも勝った
凛「ゼェ…ゼェ…」
「体力無いね…」
凛「お前…みたいな…化け物と…
一緒に…するなっ…!」
「誰が化け物だよ」
失礼な
凛「そもそも…」
「ん?」
凛「そもそも!アイツらが悪いんだ!…俺の目が怖いなんてほざくから!!」
「ハァ…」
そういうことかよ
「くだらねーな…」
凛「!…お前からしたら
そうだろうな!!」
「あぁ…くだらねーよ…ソイツなんかに傷付けられたからって、お前までソイツと同じことする必要なんてねーだろ…」
凛「!」
「お前も同じように傷付けてたらな、それはお前を傷付けた人間と同じくらいにまで価値が下がるんだ…」
凛「価値…?」
「あぁ…自分で自分の価値を下げて
どーするよ…」
凛「…そうだな…」
「あぁ…だから次傷付けられたらな…」
凛「あ?」
「そいつが言われて一番嫌なことを言って心に一生消えない傷を残してやれ…」←
凛「っ…」
「ん?どうした?」
凛「そういうことじゃ
ねぇーだろ!!」←
「何がだよ?…穏便に済ませようと…」←
凛「全然穏便になってねーよ!俺がしてたのより明らか悪どいじゃねぇーかよ!コエーなお前!」←
「A…」
凛「あ?」
「いい加減そのお前ってーの
やめてくんない?私はA」
凛「…俺は凛だ…」
「フフ、宜しくな凛…」
凛「Aみたいな怖い奴と
宜しくしたくねーよ」←
「酷っ…!!」←
凛「事実だろ」←
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作者名:nakataniayaka20 | 作者ホームページ:http://http://uranai.nosv.org/personal.php?t=nakataniayaka20
作成日時:2022年3月12日 6時