自分を憎んだ赤目の化け物実況者 (ページ17)

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俺はパンダから降りて、もう1度お礼を言う。
「ありがとうな。
お礼のお礼だ。今度また、歌いに行くから......その時はよろしく。」
ちなみに、もう能力は発動させていないからパンダの言っていることはわからないが、その目はとても嬉しそうに輝いていた気がする。
「パン太郎！」
(......パン太郎？)
このパンダ、そんな名前だったのか？
...いや、この感じは学ランが勝手につけて、つけて、パンダが気に入ったパターンだな。

「血月さんのこと、助けてくれてありがとうございます。」
(あっ、学ランのアホ毛、ハートになっている。
どうでもいいが、あれ、動くのか。
と、言うか、嫌な予感)
俺は身の危険を察知して、学ラン(もといパン太郎)から離れる。
すると......
“ブエックション”
パン太郎が学ランに向かって盛大にくしゃみした。
(.........離れてよかった.........。)
本気でそう思った瞬間。

その後は、パン太郎が森に戻って行ったが、
(何だ、この臭い。まるで、焦げた跡のような......。
いや、今はいいか...。取り合えず......。)
ロッカーの方へ向かってドアを開ける。
だが、そこには掃除道具だけ。
「どうかしました？」
「......いや...。何でもない」