ゲーム大好き声優です

配慮 ページ27

田中side





あれから美味しく小野さんの差し入れのシュークリームを頂き、無事今日の収録も終わった。

終わるとすぐに先程から出番以外なぜかソワソワしていた中村さんに話しかけられる。




中村｢田中さん、この後暇かな、行きたいところがあるだけど｣


田中｢えっ！？2人で？｣


中村｢2人で…と言いたいところだけど、3人で…｣


杉田｢俺も一緒で悪かったな、中村｣


中村｢別になんも言ってねぇよ」


田中｢2人が仲いいのは分かりましたよ笑｣




まだ次の現場がある神谷さんと、小野さんに挨拶して、スタジオから出る。




田中｢で、どこに行くんですか？｣


中村｢ないしょ」


杉田｢ひみつ」


田中｢…怖いなぁ。18歳が入れるところにしてくださいね」





何回聞いても目的地を教えてくれない2人に黙ってついて行くと、凄くオシャレなお店の前につく。
しかも、お店には若い女の子が圧倒的に多かった。



杉田｢じゃじゃん」


田中｢どこですかここ？｣


中村｢え、有名な店なんじゃないの！？」


田中｢すいません、そうゆうの疎くて…」




話しながら店に入ると、やはり女の子、それも若い子が多い。
なんでこの店に来たんだろ。
てゆうか何しに来たんだろ。

店内の4人がけのテーブルに座ると、とても甘い香りがする。

…とゆうか、すごい見られる。
あっ！大人気声優が2人並んで居るからか！

と気づき、2人に慌てて言う。




田中｢2人ともマスクしてください！凄い見られてますから！｣


杉田｢そうゆうのじゃなくて見られてると思うよ笑｣


田中｢え？｣


中村｢流石に浮いてるよな笑｣




と、ここで気づく。
店内にいる男性はこの2人だけ。




田中｢なんで、この店にしたんですか？｣


中村｢…ここ、パンケーキ上手いんだってさ｣


田中｢中村さんパンケーキ好きなんですか…」


中村｢ちげぇよ」


田中｢じゃあ、どうして…」


杉田｢中村くん、アフレコの合間に凄い調べてたんだよ笑 若い子に人気、とかスイーツとか笑｣


中村｢バカ！お前、それ、言うなよ！｣


田中｢え、あ、ありがとうございます｣




中村さんの顔真っ赤だ。
その様子を見てると、こちらだって恥ずかしくなる。




田中｢あの…ありがとうございます…！｣


中村｢いいよ」


杉田｢もう…頼んでいい？で、早く食べて打合せしよ」


中村｢あぁ」


田中｢打ち合わせ、ってなんの！？


中村・杉田「エンカウントの」

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