驚き ページ17
田中side
しまった。
無言の空気に耐えられなくなっちゃって…。
中村さんも相当驚いたみたいで、聞いたことのない高さの声で返事が返ってくる。
中村「……へ?」
田中「えっと…その」
どう続けたらいいか、わからず戸惑っていると、なにを思ったか、いきなりクシャッとした少年のような笑顔になる中村さんにさらに困惑する。
中村「あははっwww 田中さんって思ったこと全部顔に出ちゃうタイプでしょwわかりやすいw」
田中「なっ!?馬鹿にしてます!?笑」
中村「してないよw」
と言いつつ片手で口を押さえ笑い声を我慢しながら、もう一方の手で私の髪の毛に優しく触れた。
「馬鹿にしてはいないけど、顔にでるの面白いなと思ってw」そう一頻り笑うと、落ち着く為か大きく息を吐いた。
中村「ふぅー。えっと、俺は最近アプリゲームばっかかな」
田中「でもあの番組では据え置きばっかじゃ?」
中村「え、あの番組ってエンカウント?」
田中「はい!面白いですあの番組!」
中村「おじさん2人がゲームしてるの見て面白いの?笑」
それからも結局ゲームの話で盛り上がっていると、気づいたらもう私の家の前に来ていた。
田中「家まで送ってくださって、ありがとうございました!」
お礼をしても中村さんの返事がない。
田中「…中村さん?」
中村「……ここ、田中さんの家?」
田中「え?…はい、ここの二階に住n…ちょっと、中村さん!?」
私の話の途中でスタスタと私の前を通り過ぎ、無言のまま私の家のアパートの、隣の一軒家の前で立ち止まる。
田中「どうしたんですか?」
中村「…ここ、俺の家」
田中「え?…えぇぇえぇえーー!?」
深夜なのに驚きのあまり大声を出してしまった私の口を、中村さんが慌てて抑えにくる。
中村「しっー!!驚くのはわかるけど!深夜だから!」
中村さんの言葉で冷静になり落ち着いた。それと同時に恥ずかしくなってくる。
中村さんが抑えた手が私の口に触れていた。
田中「あの…中村さん…もう叫ばないので…手を…」
中村「っ!ごめん!」
無意識のうちだったのかとても恥ずかしそうで…。
そんな中村さんを見ると、私も恥ずかしくなってくる。
田中「あの、じゃあ、お疲れ様でした!!」
中村「あぁ、また」
手を軽くあげて見送ってくれた中村さんに軽く頭を下げ、階段を上った。
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ふぁくと(プロフ) - 悠衣さん» コメントありがとうございます!!そう言って頂き本当に嬉しいです(/ω\)頑張るので、是非楽しんでご覧下さい! (2017年3月29日 23時) (レス) id: 7033e1dd14 (このIDを非表示/違反報告)
悠衣(プロフ) - とってもとっても面白いです!!この小説大好きです。エンカウント編も楽しみにしてます! (2017年3月29日 22時) (携帯から) (レス) id: a5a3a00bb4 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁくと(プロフ) - 蒼井憂雨さん» ありがとうございます(;▽;)このコメントを励みに頑張らさせていただきます!! (2017年3月22日 13時) (レス) id: 7033e1dd14 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井憂雨(プロフ) - 面白かったです!更新頑張ってください(*´ω`*) (2017年3月22日 12時) (レス) id: f7de849322 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁくと(プロフ) - 青宙先生。さん» 【ここからは直接脳内に】本当にありがとうございます。あなたのおかげでほかの読者にばれることなく、訂正ができます笑(超小声) 本当に丁寧な訂正コメントありがとうございました。(大声) (2017年3月20日 23時) (レス) id: 7033e1dd14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふぉると | 作成日時:2017年2月26日 16時