ゲーム大好き声優です

ゲーム好き ページ15

田中side




美味しそうな匂いに堪らず、運ばれてきた料理に手を伸ばす。




中村「…俺、さっき田中さんの画面見えてびっくりしたんだけどさ、田中さんゲームするんだね！」


杉田「え、本当に！？意外だなぁ」


田中「そうですね！ゲーム結構好きです笑」


神谷「あんまりゲームしなさそうな感じだよね」


中村「最近は何してるの？」


田中「そうですね。最近はニーアとかバイオ…あとーGTA5とかですかね笑」




私がそう答えても誰も何も喋らない。
不思議に思い、ご飯から目を離し顔を上げた。
すると、中村さんと杉田さんが驚いた顔でこちらを見ている。




田中「？…どうしました？なんか顔についてますか？」


中村「いや、予想以上に…」


杉田「ゲーム知ってる子だなと思って」


田中「あ、はい笑」


杉田「趣味が合うね、中村くん」


中村「お、そーだな」


杉田「今度よかったら一緒にやろうよ」


田中「あ、ぜひ！」




杉田さんからゲームのお誘いをもらい喜んでいると、先ほどから神谷さんだけ反応がないことに気づく。




田中「そういえば神谷さん？大丈夫ですか？」




神谷さんの方を見ると、いつもより頬が赤く空気がフワッとしている。
今にも寝ちゃいそうだなぁ。
と、思った矢先神谷さんの弾丸トークが始まった。




神谷「あー！ご飯とお酒が美味しいねぇ！…あ、Aちゃんはさぁー、ゲーム好きなのはいいことだけどさぁー、好きな子とかいないのぉ？ねぇ、その年ならさぁ、学校にぃとかさぁー。あ、ていうか、制服着てきてよ！次の収録のときさぁー、ねぇ？」




酔っているとはいえ、こんないい声で迫られると何も答えれず、慌てしまうのが普通だろう。
助けてくれと言わんばかりの困った顔で中村さんを見つめた。




中村「あーもう神谷さん！しっかりしてよ」


杉田「あははっ、久々のお酒だからかな？神谷さんも大変だし、いい時間だから解散しようか」


中村「酔った神谷さんは下ネタがとまらないからな」




嬉しそうにそう言った中村さんは私のほうを見てニコッと笑う。




杉田「俺は神谷さん送るから、中村は田中さんよろしくな」


中村「はいよ。お前に言われなくても」


田中「お、お疲れ様でした！」




いつもの満面の笑みでこちらに手を振ってる神谷さんを支えながらこちらに会釈をしている杉田さん達と別れ、中村さんと店を出る。




中村「さ、帰ろっか」

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