溝口 貞幸 ページ46
上司と後輩ーーー
「今日から1週間、教育実習に来ました。宮野Aです。よろしくお願いします」
ド緊張の中、私は青葉城西高校の3年6組の教壇で自己紹介をしていた。
子供の頃から教師には憧れていたけれど教師ってこんなに常にド緊張なの?!
「てなわけで、今週一杯は俺と宮野が担任なー」
「溝口先生、私は副担任だって言ったじゃないですか」
「そうだったか?悪い悪い」
「先生歳ですかー?」
「まだ四捨五入して30歳だボケェ!」
生徒の野次にビシッとツッコむ溝口先生。
思わず生徒と一緒に笑ってしまった。
「宮野先生って笑うと更に美人さんだねー」
「及川!息をするように口説くのはやめろ!」
「そんなに口説いてないからね?!」
あの子は及川君か…目立つルックスで覚えやすくて助かります、ありがとう。
「ったく…宮野を困らせんなよ?」
「溝口君と宮野先生って…夫婦みたい」
「宮野は先生つけるのに何で俺にはつけないんだよ?!」
「溝口先生、そこじゃないです!」
急に言われドキッとする。
まぁ、今のツッコミも溝口先生のフォローである。
「わかったから、授業の準備しろー。お前ら1時限移動だから急げよー」
「はーい」
せっせと教材を出し、仲の良い子達とで固まり、教室を出ていく生徒達を見届け、教室に溝口先生と2人だけになった途端…。
「A…来るなら言えよ…」
「ごめんなさーい。でも、言ったら貞幸さん怒ると思ってー…」
実は私達、本当に結婚している。
まぁ、籍は私が教師になってから、だそうだ。
「怒りはしねぇけどびびるわ」
「だって校長先生、大学にも結構顔見知りで内緒に、って言ったらニコニコとオッケーしてくれたよー」
「校長先生…ちょっと楽しんだな…」
はぁ…と疲れ切ったように椅子に座った。
近くにあった及川君の椅子に座る。
ごめん、及川君、借りれる生徒が君だけなんだ。
「及川君、勘がいいね」
「即行バレたかと思った」
「でもそう見えるのは嬉しいことでしょう?」
「そうだな…って、学校で何言わせてんだ」
「ちょっとは良いじゃないですか、貞幸さん」
スッと立ち上がり、傍に寄ると仕方ねぇな、と腰に手を添え抱き寄せた。
「溝口先生、歯止めしないとダーメ」
「誘ったやつが言うことじゃねぇだろ。家帰ったら特別に補習な、覚えとけよ」
「はーい」
誰もいない教室で静かにリップ音が鳴った。
秘密の関係ーーー
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塩キャラメル(□-□)なのだよ(プロフ) - 絵里さん» 何とっ!私よりも近い方が…!羨ましいですw (2016年3月17日 20時) (レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(□-□)なのだよ(プロフ) - 絵里さん» 発狂しましたか?!私はもう日課のやうにしていますw実はリク来た時のために、ととっておいた欄がありました!ホラーですね、了解です!ありがとうございます!無事、13歳になりました! (2016年3月17日 20時) (レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
絵里(プロフ) - 因みに私の誕生日は国見ちゃんの誕生日の一週間前です!←どうでもいいwwww 要するに3月18日、明日っすね!wwwwww (2016年3月17日 17時) (レス) id: 0304d69d3a (このIDを非表示/違反報告)
絵里(プロフ) - 返信遅れてすいません!やばいですやばいです!覚ちゃんがやばすぎで部屋で発狂してました←えっと、リクなんですがハイキューのホラーお願いできますか…?あ、あと遅くなったけど誕生日おめでとうございます! (2016年3月17日 17時) (レス) id: 0304d69d3a (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(□-□)なのだよ(プロフ) - 残り各校1人ずつなんですが…ほんとに私の推しキャラでいいんですね?!いいんですよね?!リク受け付けますよ?! (2016年3月10日 7時) (レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:塩キャラメル(□‐□)なのだよ | 作成日時:2015年11月22日 22時