二口 堅治 ページ38
約束の言葉をーーー
先週、俺はAの家に居た。
何気ない会話から生まれた約束。
「ずっと一緒に居られるといいね」
屈託のない笑顔でこんなに恥ずかしげもなく言うのがAらしい。
「そうだな。死んでも一緒に居てやるよ」
珍しく素直に言ってみるとAは驚いていた。
失礼なやつめ、と頬にキスするとこちらも珍しく照れていた。
またどうでもいいようなことを話しながら時間が経っていった。
今日は日曜日。
部活もなく、Aが家に来るという事で待っていた。
すると俺のスマホが鳴った。
Aの家から電話で来れなくなった、とかかと思いすぐに出る。
電話口から聞こえた声はAのお母さんだった。
嫌な予感が瞬時によぎる。
「堅治君、落ち着いて聞いてちょうだい…Aが車に跳ねられて意識が戻らないの…今すぐ病院に来てくれない?」
「…ッ!?今すぐ行きます!」
俺は一方的に電話を切って家を飛び出した。
一緒に居るって言ったじゃねぇか…俺をおいて先に行くんじゃねぇよ…頼むから…A!!
ナースステーションで病室を聞いている時間も惜しいくらい、俺は切羽詰まっていた。
廊下も走って勢い任せにドアを開けた。
「Aは…ッ?!」
そこに居たのはAのお母さんと担任の先生と医師だけだった。
「堅治君…あのね…」
「へ…?嘘ですよね?」
「嘘なんですよー」
後ろから能天気な声が聞こえ、振り向くと無邪気な笑顔を浮かべたAが居た。
「は?お前…どういうことなんだ?」
「堅治君に電話した後意識が戻ったのよ」
「ごめんねー、骨折はしちゃったけど、元気、げんk「バッカ野郎…ッ!!」…ごめんね」
俺は人目も気にせず思いっきり抱きしめた。
良かった、ここにAは居る。
少しでも当たりどころが悪かったらもうAはここに居なかったと思うと心苦しい。
「離れんじゃねぇよ…一緒に居るって言っただろ」
「うん、ずっと一緒だよ」
「愛してる」
Aのお母さんは静かに泣いていた。
後から言われたこと、「Aのこと頼むわよ」って、俺まだ何も言ってないんすけど…。
まぁ、予約済、ってことで。
約束は一生ーーー
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
最初は夢主ちゃん死んじゃう設定でしたがやめました。
小説のなかでくらい好きに生きたいな、と思いましてw
期待外れがありますので御了承願います。
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塩キャラメル(□-□)なのだよ(プロフ) - 絵里さん» 何とっ!私よりも近い方が…!羨ましいですw (2016年3月17日 20時) (レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(□-□)なのだよ(プロフ) - 絵里さん» 発狂しましたか?!私はもう日課のやうにしていますw実はリク来た時のために、ととっておいた欄がありました!ホラーですね、了解です!ありがとうございます!無事、13歳になりました! (2016年3月17日 20時) (レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
絵里(プロフ) - 因みに私の誕生日は国見ちゃんの誕生日の一週間前です!←どうでもいいwwww 要するに3月18日、明日っすね!wwwwww (2016年3月17日 17時) (レス) id: 0304d69d3a (このIDを非表示/違反報告)
絵里(プロフ) - 返信遅れてすいません!やばいですやばいです!覚ちゃんがやばすぎで部屋で発狂してました←えっと、リクなんですがハイキューのホラーお願いできますか…?あ、あと遅くなったけど誕生日おめでとうございます! (2016年3月17日 17時) (レス) id: 0304d69d3a (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(□-□)なのだよ(プロフ) - 残り各校1人ずつなんですが…ほんとに私の推しキャラでいいんですね?!いいんですよね?!リク受け付けますよ?! (2016年3月10日 7時) (レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:塩キャラメル(□‐□)なのだよ | 作成日時:2015年11月22日 22時