自分ってなんなんだろうって思うこと、みんなもあるでしょ？ ページ19
食後の片付けをアップルに手伝ってもらった後、みんなが集まるダイニングから出て長い廊下に出る
長い廊下には大きな窓がポツポツとあって外を見てみるとゲストの笑顔がよく見える
『楽しそうやなぁ』
そう呟きながら少しスペースの空いた鉢に膝を抱えて座り込む
しばらくぼーっと眺めていた
高校生くらいの女の子たちが、はしゃぎながら最高の笑顔を見せている
『(私もあんな風に遊んでいたな…
皆んなで教室でご飯を食べて
どこかに言ったら写真をたくさん撮って
楽しかった…。)』
窓に寄りかかり一つのため息が出た
「何、黄昏てんだ」
『ん？あぁ、ジョーか』
エ「何見てたんだ」
『外にね、たくさんのゲストがおるやろ？』
エ「あぁ、それがどうした？」
『いや、人間として生きていた時のことが懐かしくなったんだ』
エ「あぁ、アースラ様と契約して人間として生活していたんだったな」
『そう、私は人間に憧れた
私達は同じ日を繰り返すけど
人間には毎日違ったことがある
毎日がキラキラして見えるんだろうなって
私もいろんなところに行って
人間のようにって思った』
一度口を開けば止まらなくなる話
そんな話を黙って聞いてくれるジョーは優しいと思う
『今日も皆んなでワイワイしてご飯食べたやろ？
人間でも、友達と集まってお昼には皆んなでお弁当を食べるんやで』
エ「お前はずっと人間がよかったのか？」
『え？』
エ「お前は思い出したくなかったのか？」
そんなことを聞いてくるジョーは少し寂しそうに見えた
『そんなことないよ。今でもすごく楽しい
人間の頃のことが恋しくないって言ったら嘘になる
否定してしまったら、私が人間として生きた時間や
自分までも否定しているような気がして怖いんだ
でも、時々わからなくなるんよ
どっちの自分が本当の自分なんだろうって』
エ「そりゃ、お前はヴィランズなんだから今のお前が本当なんだろ」
『うん、そうなんだけどね…
でもやっぱり人間の時にできた友達や母親のこと
忘れられないんだ
あははっ、困っちゃうよね、』
私の横に立っているジョーを見上げる
ジョーは私の手を握って同じ目線になるようにしゃがむ
エ「お前はお前だよ。
人間の時に生きたお前も
今、ここに居るお前も
全部一緒だ。
だから、そんな泣きそうな顔すんな」
そう言って目をそらしながら空いてる方の手で頭を撫でてくれるものだから
なんだか心があったかくなって
涙が出そうだった。
エイトフットってリクルーターの中で一番男らしいと私は思うんだけど、みんなはどう思う？→←危なっかしい
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神來。 - 初めまして！この作品最近読み始めたのですが……もう最 ＆ 高です！もう愛読させていただきます！更新頑張ってください！ (2020年7月19日 10時) (
レス) id: 8f1de045bc (このIDを非表示/違反報告)
nai(プロフ) - あま夏みかんさん» あ、ごめんなさい！ヴェールにしてたつもりでした汗 (2018年11月2日 1時) (レス) id: e5bf13dfff (このIDを非表示/違反報告)
あま夏みかん(プロフ) - いてもたってもいられなくなったので正直に言います。ベールではなくヴェールです。訂正おねがいします！ (2018年11月1日 20時) (レス) id: 587acc1071 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nai | 作成日時：2018年10月30日 3時
